20240508晴

今日は澁澤龍彦の96回目の誕生日。

通勤時間に、『死なないための暴力論』を読みはじめた。
権力とのひとびとがいかに闘争してきたかということが書かれている本で、言葉がわかりやすい&親しみやすくて読みやすいしおもしろい。

『現代詩手帖 特集 パレスチナ詩アンソロジー 抵抗の声を聴く』も並行して読んでいる。
ヌール・ヒンディさんの「技巧の講義はクソどうでもいい、私の仲間が死んでいる」という詩を読んでから、ずっと考えている。
「受け取られるために」整形された言葉というのは、極限状態の人たちが、余裕のある側に「合わせた」言葉を選び、表現という技巧を加え、「それでようやく受け取られる」ということ。その定型をして、なお受け取られないということでもある。埒外にいる存在が、安全圏から受け取られるべきだと選択するということでもある。
本をつくりながら、どのような抗議や抵抗ができるのかを日々考えている。

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