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「鬼は外!福は内」厄を払い福呼び込む

湯殿山神社で節分祭

 3日は「節分」。古くから季節の節目に無病息災、家内安全を願いながら豆をまく風習があり、商業施設の店頭には落花生などの豆類と合わせ、赤青の鬼のお面が並んだ。湯殿山神社(保積克彦宮司)=石巻市清水町=では、恒例の節分祭が催され、来場者が競うようにしてまかれた福豆を取った。

年男年女が威勢よく豆をまき、福を呼び込んだ

 同神社の豆まきは計3回行われ、1回目は正午ごろ実施。厄払いを済ませた年男年女が裃(かみしも)姿で登場し、特設の舞台の上から「鬼は外!福は内!」と声を出しながら八方に豆をまき、来場者は両手を伸ばして縁起物にあやかった。

 同市大街道西から家族4人で来た畔柳さとみさん(41)は「家族の無病息災を願った。子どもも豆まきの雰囲気を楽しめた」と話していた。

 仙台管区気象台によると、この日は午前10時現在で気温が2度前後と厳しい冬の寒さとなった。立春の4日は晴れやくもりの予報で、当面は冬型の気圧配置が続くという。【横井康彦】


お郷ちゃんを守れ!

開北小児童 豆ぶつけて鬼退治

 石巻市小船越の道の駅上品の郷(佐々木正文駅長)は2日、市立開北小学校(鹿野宏美校長・児童301人)で出張豆まきイベントを行った。1―2年生計84人が上品の郷のPRキャラクター「お郷ちゃん」をいじめる鬼に対し、豆をぶつけて退治した。

 イベントは節分を楽しんでもらおうと同駅企画し、昨年、大谷地小学校で初開催。好評だったことから今年は同校のほかに開北小にも訪問した。

お郷ちゃんのピンチに子どもたちが立ち上がった

 この日、上品の郷のスタッフとお郷ちゃんが体育館で児童たちと交流。お郷ちゃんへの質問コーナーでは「好きな食べ物はなんですか」「好きなアイスはなんですか」と投げかけると、スタッフを介して「野菜が好きで特に大根がお気に入り。アイスはガリガリ君が好物です」と答えた。

 そこに赤鬼と青鬼が乱入。郷ちゃんをいじめ始めると、児童は豆の入った袋を握り、「鬼は外、福は内」と叫びながら、鬼にぶつけて退治した。

 1年生の茂木柑奈ちゃん(7)は「鬼がお郷ちゃんに嫌なことをしていたので、豆で退治できてよかった。豆まきは家でもやりたい」と話していた。上品の郷では今後も季節に応じたイベントを企画し、小学校などへの出張を行っていくという。【渡邊裕紀】

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