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東松島市 7保育所初の合同入所式

日曜開催で保護者参加増

 東松島市は、市内7つの市立保育所の「令和6年度入所式」を初めて合同とし、7日に市コミュニティセンターで開いた。本年度は計143人が入所。これまでは保育所ごとに平日に開催することが多かったが、今回は日曜とあり、父母そろって式に参加できる家族も目立った。児童紹介で一人一人名前が呼ばれると、子どもたちは元気よく手を挙げて「はいっ!」と返事。新たな保育所生活に胸を躍らせていた。

名前を呼ばれ、元気な声で返事をする新入児童

 合同開催したのは矢本東、大曲、赤井南、赤井北、大塩、牛網、野蒜の7保育所。新入児童と保護者を「市全体でお祝いしよう」という初の試み。各所ごとに入所式準備・運営をするより手間が省け、必要最低限の職員で対応できるなど働き方改革の視点でも利点があるほか、会場をコミセンにしたことで駐車スペースも十分確保。当日は大きな混乱もなく、スムーズに進行した。

各保育所の保育士が歓迎の歌で出迎えた

準備省力化で働き方改革にも

 式辞で渥美巖市長は児童の入所を祝いながら「保育ニーズを的確把握し、安心安全な子育て環境を提供するのが務め。不安や悩みがあれば先生に何でも相談してほしい」と呼び掛けた。

 アトラクションでは各保育所の保育士が声を合わせて「チューリップ」など歓迎の歌を歌い、市のPRキャラクター「イート&イ~ナ」も駆け付けた。式後にはイート、イ~ナと記念撮影を楽しむ親子の姿もあった。

 赤井南保育所に中川陽洸君(1)を通わす父親の龍汰さん(28)=赤井南新町=は「仕事は日曜休みなので出席できた。息子の記念に立ち会えてうれしい」と笑顔。矢本東保育所に入所した浅野今璃ちゃん(3)の母親、郁美さん(36)=矢本大溜=は「登米市から越してきたばかりで不安も多かったが、どの保育所も先生方が優しそうで安心した」と話していた。

 市は来年度以降も合同での式を検討しているという。【山口紘史】

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