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漆黒の海に沈む電気ウキ 港湾でセイゴが爆釣

【2018年12月19日掲載】

 先日、面白い釣り方を取り上げた番組を見た。それは沖縄県に古くから伝わる漁法「スルルー釣り」と、仕掛けを海中に漂わせて魚を掛ける「フカセ釣り」を合わせた「するするスルルー釣り」。ふざけた名称に思えるが、スルルーは沖縄の方言でニシン科の小魚「キビナゴ」を表し、番組は遊動式のウキと針に付けたキビナゴを潮に流し、大型の青物や根魚を釣り上げるといった内容だった。【千葉拓人】

 石巻地方でも似たようなことができないかと考えた早坂悠真さん(22)=石巻市のぞみ野=と私は早速、行きつけのキャスティング石巻店に直行。1号の電気ウキと管付きのセイゴ針、エサはキビナゴとアオイソメを購入し、石巻港周辺に車を走らせた。

 仕掛けは電気ウキから1・5メートルほどにタルおもりをつけ、そこからさらに1・5メートルのハリスでウキ下は3メートル弱とした。捕食で浮いているメバルやクロソイなどを狙った。

 早坂さんはキビナゴ、筆者はアオイソメを付けて仕掛けを海に投じた。赤い光を放ちながら漆黒の海上を漂う電気ウキ。「スッと沈んでくれ」という期待感を込めた。

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仕掛けが長く、遠投必須なので8―10フィート台のルアー竿がおすすめ

 20分ほど過ぎ、私のウキが何の前触れもなく海中に沈んだ。急いで竿に駆け寄り、合わせると魚の引きと重みが感じられた。上がってきたのは体長約35センチのセイゴ(スズキの幼魚)。夏の魚だけに今釣れることはまれ。今年は海水温が特に高いため、こうした影響もあるのだろうか。

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ダブルヒットとなる場面も

 そこからは面白いように釣れ始めた。キビナゴの反応が今一つのため、早坂さんもアオイソメに切り替えるとすかさずヒット。30センチを超すセイゴを釣り上げた。数十分単位でウキに反応があり、2匹かかることも。2時間ほどで23―52センチのセイゴ13匹釣り上げた。本命の根魚は望めなかったが、釣果だけは大満足を得た。

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