矢本東小 村瀬さん スケボー全国2位
大人顔負けの迫力演技
東松島市矢本の村瀬晴さん(矢本東小学校3年)が、大分県で11月にあった国内最大級のスケートボードの全国大会「フレイクカップ」キッズクラス(小学3年生以下)で準優勝した。来年1月に千葉県で開かれる上位の「チャンピオンシップ大会」への出場権を得ており、技術向上に余念がない。
大会はアパレルブランド「Flake(フレイク)」が主催する大会。スケボー歴約4年の村瀬さんは、昨年の東北大会キッズクラスでノーミスの演技を披露し、並みいる強豪を破って初優勝した。そこから頭角を現し、新しい技も取り入れながら技術を磨いてきた。
それから1年。一回り成長した村瀬さんは実力者が集う全国大会のキッズクラスに初挑戦。関東圏を軸に35人がエントリーした。村瀬さんの知名度は全国に知れ渡っており、その中でも臆せず演技に集中。ジャンプしながらボードに回転を加える「キックフリップ」や、横方向にボードを滑らす「ロックンロールスライド」など、与えられた30秒で12個の技(トリック)を繰り出し、ノーミスで準優勝した。
技の精度や芸術性でトップには届かなかったが、村瀬さんは「最初は緊張したが、出場する選手みんなと友達になって気持ちもほぐれた。本番も楽しく滑ることができた」と話していた。現在は、父の智也さん(40)とともに上位大会向け、河北スケートパーク=石巻市成田=に週6日通う。
同パークは、石巻地方で唯一の屋内型で傾斜路(ランプ)があるなど本格的に技術を習得できる数少ない施設。オーナーの武山参奨さん(41)は「パークを開設して3年になるが、子どもたちが結果を残し、成長していくのが本当にうれしい」と喜んだ。
来月、小学生ナンバーワン大会へ
チャンピオンシップ大会は、小学生以下の全国1位が決まる名誉あるステージ。学年指定のキッズクラスとは異なり、レベルの高い高学年選手も出場するため、ここで結果を出すのは容易ではない。村瀬さんは「優勝を狙う気持ちで技を繰り出し、全力でぶつかりたい」と熱い思いをにじませた。
【渡邊裕紀】
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