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女川に「海翔」 国内最大クレーン入港

30日 架橋を海上輸送

 女川港石浜地区の岸壁に18日、国内最大のクレーン船「海翔(かいしょう)」がお目見えした。同地区で組み立てられた出島架橋の本体部分(長さ364㍍)を運ぶためのもので、早ければ30日にアーチ状の中央部が海上輸送され、本土と離島がつながる見通し。

圧倒的な大きさのクレーン船。出島架橋の本体部分を現場まで海上輸送する

 海翔は寄神建設㈱=兵庫県=所有のクレーン船。40本のワイヤで重さ約4100㌧まで釣り上げることができ、これまで東京湾アクアラインなどの建設でも活用された。高さは最大約120㍍と、仙台大観音(100㍍)より大きい。
 圧倒的な高さに住民は感嘆の声を上げ、スマートフォンやカメラを構えていた。町職員と共に入港を見守った須田善明町長も「もう二度と見られない貴重な光景」と興奮を隠せない様子だった。

 中央部の架設作業は30日早朝から開始。町は同日午前8時から架設現場の動画配信(ユーチューブ)を予定しており、町生涯学習センターホールではパブリックビューイングも行う。ただし気象や海象で予定が変更になる可能性もある。
【山口紘史】



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