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品薄対応 手作りマスク キッチンペーパーで代用 石巻市防災士協議会 副会長千々松さん

 新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足が深刻化する中、身近なもので代用できる手作りマスクも注目されている。石巻市防災士協議会副会長の千々松音知江さん(64)=同市蛇田=は、キッチンペーパーやハンカチを使って製作。「せきエチケットに使ってもらえれば」と提案する。【外処健一】

 用意するのはキッチンペーパー(ペーパータオル)、輪ゴム、ホチキスのみ。①紙を半分に折り、広げて中心の折り目に向かって上下に折りたたむ②棒状にしたら両端に輪ゴムを付け、折りたたんだ部分をホチキスで止める③中央から広げれば完成―。ペーパーを2枚重ねれば、耐久性も上がる。

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準備物はこれだけ

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プリーツを作る

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輪ゴムを取り付ける

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広げて完成

 一つ作るのに5分もかからない。新型コロナを含む感染症対策の基本は手洗い、うがいであり、マスク着用のせきエチケットは自らの飛沫(ひまつ)拡散を防ぐ効果がある。紙以外でもハンカチやガーゼなどを折りたたんだマスクをこしらえており、千々松さんは「市販マスクが行きわたるまでは工夫も大事」と話す。

 千々松さんが手作りの紙マスクを考えたのは平成20年。東日本大震災もウイルス感染もない時代であり、町内会活動の一環で作り方を図解して周囲に紹介したが、当時は市販品も手に入るためか必要性が低く、あまり共感は得られなかったという。

 「震災の時は全国各地からマスクなどもいただけたけれど、今回は全世界的なもので、支援は見込めない。品薄で手に入らないなら作ることも手段。ないよりましって考えないとね」と千々松さん。「困ったときこそ〝おばあちゃんの知恵〟を思い出して」と話していた。

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