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激戦制し4年ぶり全国|日本製紙

なぐ野球結実 7月にドーム 都市対決定戦

 第95回都市対抗野球大会東北2次予選に石巻市代表として出場した日本製紙石巻硬式野球部は12日、七十七銀行(仙台市)との第2代表決定戦を9―8で制し、4年ぶり6回目の本大会(7月19日、東京ドーム)出場を決めた。チームは近年、代表決定戦での惜敗が続き、全国の舞台から遠ざかっていた。今年は伊藤大造前監督が7年ぶりに指揮をとり、つなぐ野球を掲げて打線強化を図ってきた。

乾杯で心を一つに、全国での勝利を誓った

 岩手県盛岡市内での代表決定戦では、日本製紙が4点を追う四回表、主将中嶋政弥や故障明けのベテラン小野悠介の適時打で一気に同点とすると、八回には再び主将中嶋が適時二塁打を放つなど勝負所で打線がつながった。一方投手陣は、七十七銀行の強力打線を継投策で抑えにかかるも計8失点。最終回は2死二、三塁という一打サヨナラの場面を切り抜け、悲願をかなえた。

 11年目の塚本峻大投手は「これまで毎回エースが崩れて負けるの繰り返し。今回は総力戦でチームの実力を発揮できた。ドームでも勝ち進みたい」と闘志を燃やした。

4年ぶり本戦決定にわくナイン(12日午後8時20分ごろ)

 試合後、選手たちは石巻市に直帰し、屋内練習場でビールかけなど祝勝会を行った。伊藤監督は、「これまで経験してきた悔しい思いから勝ちたいという思いにつながった」と語った。中嶋主将も「選手の半分以上がドームでの試合経験がない。これまでと変わらない自分たちのつなぐ野球を実践する」と万全の備えを誓った。

 吉報を受け駆け付けた齋藤正美市長は「素晴らしい勝利の笑顔に心から『ご苦労さん』と言いたい。石巻の名を全国に出してもらえるまたとない機会。市民と一つになって応援する」とねぎらった。【横井康彦、渡邊裕紀】

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