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被災元地で9年ぶり再開 女川「スーパーおんまえや」 高齢者に優しい店づくり

 女川町民に長年愛され続け、東日本大震災の津波で従業員らが犠牲となった地元スーパーの「おんまえや」(佐藤広樹代表)=同町黄金=が12日、9年ぶりに営業を再開した。従前地とほぼ同じ位置に新店舗を再建。オープン前から大勢の町民が足を運び、開店と同時に混雑を見せていた。【横井康彦】

 スーパーおんまえやは、昭和28年12月に誕生し、長年にわたり町民の日常的な買い物を支えてきた。震災の津波で、店舗が全壊したほか、従業員ら9人が死亡、行方不明となった。23年5月から移動販売車での業務を再開させ、28年にはシーパルピア女川に仮店舗を構え、本格営業再開まで業務をつないできた。

おんまえやオープン (2)

広々とした店内で買い物を楽しんだ

 新店舗は、鉄骨造2階建て(延床面積約2,000㎡)で、1階が売り場、2階を事務所とした。高齢者に配慮し、カート利用を前提とした通路幅を確保。女川の味を意識した惣菜・スープバイキングなど、日常の調理の手間も省けるよう配慮したコーナーも設けた。

 オープンに先立ち、餅まきやたも網すくいなどのイベントも開かれ、300人を超す町民で活気にあふれた。

おんまえやオープン (1)

営業再開を祝い、餅やあめがまかれた

 佐藤代表(38)は「震災で失ったものは多かったが、仲間や取引先、お客様に支えられこの日を迎えらえた。高齢者に優しい売り場になっているので、これからどんどん足を運んでほしい」と語っていた。
 営業時間は午前9時―午後7時半。年中無休。問合せは、同店(0225-54-3017)。


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