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石巻専修大サッカー部設立

監督に元Jリーガー千葉さん

 石巻専修大学(尾池守学長)は本年度、新たにサッカー部を立ち上げた。監督には女子プロチームの「ベガルタ仙台レディース」(現・マイナビ仙台レディース)などで指揮した元Jリーガーの千葉泰伸さん(53)=石巻市渡波出身=が就任。競技力を高める以外にも地域活性化に着目し、スポーツを介した社会課題の解決に取り組んでいく。

 同大学には、令和3年度までサッカー部があったが指導者不足などで廃部となった。今回の創設は競技力向上だけでなく、地域活性化もコンセプト。具体には、地域の子どもたちを対象にしたスポーツイベント、中学校の部活動地域移行の動きに合わせた監督、部員による指導面での支援なども検討している。

スポーツ通じ地域創生

 11日に同大学で開いた記者会見で、尾池学長は「単純なクラブ活動でなく、むしろサッカーを通した地域創生を図りたい。本校教員の研究によると、地域の小学生の体力低下が懸念される。子どもたちに体を動かす楽しみを知ってもらいたい」と話した。

 千葉監督は、石巻工業高校を経て順天堂大学へ進学。卒業後はジャパンリーグの東芝サッカー部に加入し、平成8年にブランメル仙台(現・ベガルタ仙台)へ移籍。11年に現役を退いてベガルタ仙台のジュニアユースやユースを歴任し、レディースの初代監督も務めた。

 地元石巻のサッカー界を盛り上げようと、令和2年には小中学生らが所属するクラブチーム「Pgcom」を設立。今年2月まで東松島市にある日本ウェルネス宮城高校サッカー部でも監督をした。

「部を託します」の言葉と共に尾池学長からボールを受け取った千葉監督(左)

 平成31年から同大学で非常勤講師を務めており、創部にあたって声がかかった。千葉監督は「私自身の地元への思いと部の理念が重なり、監督を引き受けた。石巻の子どもたちに『石巻専修大学でサッカーをしたい』と思ってもらえるチームを目指す」と話した。

 今後は学内説明会を開いて部員を募り、5月から活動を予定している。次年度は東北大学サッカーリーグの2部南リーグに加盟し、創部4年での1部リーグ昇格を目標に掲げている。【泉野帆薫】

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