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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2023年10月の記事一覧

サッカー通じ多文化共生

インドネシアの技能実習生 石巻選抜と親善試合  水産業などに従事し、石巻地方で暮らすインドネシア人と日本人がスポーツで交流する初の「石巻国際サッカーフェスティバル」(国際スポーツ・文化ふれあいフェスティバル実行委主催)が28日、湊地区コミュニティ広場=石巻市大門町=で開かれた。インドネシア人のチームと、石巻サッカー協会の選抜チームが親善試合し、2―4で石巻選抜チームが勝利。終了後は両者がインドネシア料理を楽しみ、互いに親睦を深める姿があった。  石巻地方には約1700人の外

おながわ秋の収獲祭 サンマ炭火焼き8千匹

旬の味求め1万5千人  旧秋刀魚(サンマ)収獲祭にあたる女川町の一大行事「おながわ秋の収獲祭2023」が29日、女川町海岸広場を会場に開かれた。近年不良が続いていた町の主力魚種であるサンマ。今年は漁場の南下などに伴い一定の水揚げが得られており、昨年より4千匹多い計1万匹を用意。町内外から旬の味覚を求めて約1万5千人が来場し、にぎわいを見せていた。  この日提供されたサンマは、先週金曜日に岩手県宮古沖で漁獲されたもの。不漁に伴い昨年から祭りの名称を変更し、サンマだけでなくギ

石巻産カキ 出荷解禁

猛暑影響で史上最も遅く  冬を代表する味覚である生食用カキの水揚げが石巻地方で始まった。県漁協石巻湾支所=石巻市渡波=では、30日の早朝からカキむき作業を開始。例年9月末から10月初旬に始まるが、今年は猛暑による海水温の高さが成育に影響し、一部に死滅も見られたことから史上最も遅い出荷となった。この日は組合員ら約120人がカキむき作業に精を出して約1㌧を処理し、その日のうちに入札された。福島第一原発の処理水放出による風評被害が懸念されたが、価格は例年通りに推移した。  宮城

大内さん(東松島)楽天7位指名 日本ウェルネス宮城高 プロ第1号

プロ野球ドラフト会議 「育ててくれた地域に恩返し」  プロ野球ドラフト会議が26日にあり、東松島市にある日本ウェルネス宮城高校3年の大内誠弥投手(17)が地元の東北楽天ゴールデンイーグルスから7位指名を受けた。石巻地方の高校から現役でプロ入りするのは初めてとなり、同校も創立わずか4年目の快挙。生まれも育ちも東松島の大内さんは「育ててくれた地域への恩返しが一番の目標。楽天の投手の柱になれるよう頑張り、プレーで皆さんに勇気を与えたい」と喜びを語った。【山口紘史】  大内さんは

収穫で異なる香り甘み渋み

和紅茶「キタハ」に新作 石巻の茶文化発展へ  石巻市桃生産の茶葉を使ったオリジナル和紅茶「kitaha(キタハ)」を展開する㈲ファーム・ソレイユ東北(日野雅晴社長)=同市旭町=は、今年摘んだ茶葉を用いた新作の「キタハ」3種類を開発し、25日に限定販売を始めた。石巻駅前のカフェ・グランでは同日、新作のお披露目式があり、関係者が3種の和紅茶を飲み比べ。新芽の瑞々しさや爽やかな香りを感じつつ、石巻発の〝お茶文化〟のさらなる発展に期待を寄せた。 3種限定販売  新商品は①202

防潮堤彩る巨大絵披露

雄勝壁画まつり 「海岸線の美術館」に新作  防潮堤に描かれた巨大な壁画の完成披露会となる「雄勝壁画まつり」が22日、石巻市雄勝町上雄勝の現地で開かれた。セレモニーや石巻広域消防音楽隊の演奏、芋煮の振る舞いなどがあり、多くの市民が足を運んだ。  壁画を手がけたのは芸術家の安井鷹之介さん=東京都在住=。「海岸線の美術館」として高橋窓太郎館長=同=と協力し、防潮堤に絵を描き続けている。完成したのは3作目で幅10㍍、高さ約7㍍の壁画。地域の子どもたちも下地作りに携わり、雄勝のコミュ

女川に「海翔」 国内最大クレーン入港

30日 架橋を海上輸送  女川港石浜地区の岸壁に18日、国内最大のクレーン船「海翔(かいしょう)」がお目見えした。同地区で組み立てられた出島架橋の本体部分(長さ364㍍)を運ぶためのもので、早ければ30日にアーチ状の中央部が海上輸送され、本土と離島がつながる見通し。  海翔は寄神建設㈱=兵庫県=所有のクレーン船。40本のワイヤで重さ約4100㌧まで釣り上げることができ、これまで東京湾アクアラインなどの建設でも活用された。高さは最大約120㍍と、仙台大観音(100㍍)より大

石巻高校新聞部 県議選特集「政治に関心を」

 県議選への高校生の関心を高めるため、石巻高校の新聞部(馬場珀虎部長・部員43人)は立候補者6人が掲げる政策、横顔などの情報を盛り込んだ校内新聞を制作中だ。取材班の6人が候補者にインタビューした内容を一問一答形式で載せる。  校正作業が進んでおり、20日昼までに各クラスに掲示する。馬場部長(2年)は「若者の政治への関心の高まりが投票率向上にもつながる」と話していた。  同部は年2回、春と夏に校内新聞を発行するが、今回は特別に県議選に焦点を当てた特集を企画した。政治に高い関心を

東松島市で初模擬議会

女性8人市政課題問う  男女共同参画社会の推進を目指し、東松島市は14日、市役所で合併後初となる女性模擬議会を開いた。子育て、福祉、農業、スポーツ、教育などの分野で活躍する8人が一般質問。地域課題解消に向けたさまざまな政策を提案し、議会の仕組みや議員活動の理解を深めた。  市は、平成29年に男女共同参画基本計画を策定し、男女共同参画審議会(宮原育子会長)などで市民の誰もが活躍できるまちづくりの実現に取り組んできた。模擬議会も男女共同推進に向けた一環であり、第2次総合計画後期

人出も大入り大漁まつり

市場に3万6千人  石巻市で水揚げされた魚介類や水産加工品を一堂に集めた「第34回いしのまき大漁まつり」(同実行委員会主催)が15日、石巻魚市場で開かれた。会場は商売人と客とのやりとりで活気づき、市場の買受人気分を模擬体験できる恒例の鮮魚競りや5年ぶりに行われた鮮魚すくい取りといった催しが盛り上がった。雨にもかかわらず、昨年より4千人多い約3万6千人(速報値)が訪れた。  水産都市・石巻の新鮮な魚介類と高い技術で作られる水産加工品を広く紹介し、消費者へ日ごろの感謝を示すまつ

デイジー録音図書 石巻市図書館で提供開始

読書もバリアフリーに  石巻市図書館(戸田ゆかり館長)は今月から、視覚障害などで活字を介した読書が困難な人に向けた「DAISY(デイジー)録音図書」の提供、貸し出しを始めた。石巻地方の図書館と公共施設では初の取り組みで小説や新書、雑誌など10万タイトル以上を音声で楽しむことができる。戸田館長は「視覚障害がある方だけでなく、それぞれの理由で活字による読書が困難な方にも利用してほしい」と呼び掛けた。  デイジーは視覚障害者の読書のために開発され、「アクセシブル(利用しやすい)な

若者の創作活動後押し 漫画ラボ・ヒトコマ開所

 ㈱街づくりまんぼう(木村仁社長)が整備してきた創作文化の交流拠点「いしのまきMANGAlab.ヒトコマ」=石巻市中央二丁目=の開所式が7日、現地で開かれた。漫画やアニメに関わる作家を目指す若者たちを中心に、交流や研修の場として設置。現場の第一線で活躍するプロのワークショップも催して次代を担う人材を育てていく。開所式には漫画家のスズキスズヒロさん=仙台市=も参加し、こけら落としのトークイベントも開かれた。 旧復興交流館の建物改修  ヒトコマは、遊休施設となっていた旧復興ま

少年の主張県大会 県知事賞に入駒さん(矢本一)

言葉で助け合う社会へ  中学生による「少年の主張宮城県大会」が9月28日、利府町文化交流センター・リフノスで開かれた。石巻地区の代表として出場した東松島市立矢本第一中学校(平塚輝校長)3年の入駒奏羽さんが最優秀の知事賞を受賞。現在、県代表として北海道・東北ブロックの審査に進んでおり、この代表者に選出されると11月12日に都内である全国大会に出場する。  県大会は青少年のための県民会議、独立行政法人国立青少年教育振興機構などが主催し、今年で44回目。7月から各地区で予選が行わ

名曲に合わせ優美な舞 | Nバレエ・プリューム

初の合同発表で魅了  石巻市大街道南のNバレエスクール(佐藤範子主宰)と女川町のバレエスタジオプリューム(小松未羽主宰)による初の合同発表会が1日、同町役場内生涯学習センターホールで開かれ、261人が来場した。4歳の子どもから大人までの生徒計27人に加え、佐藤主宰と小松主宰、ゲストダンサーの伊藤大地さんも出演。豊かな身体表現の世界で会場を魅了した。  合同発表会の開催は今回が初めて。石巻地方でバレエを鑑賞する機会がほとんどないことと、教室の生徒の中にプロバレエダンサーへの夢