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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2023年6月の記事一覧

石巻からプロ作家輩出へ まちなかにマンガラボ10月7日の開所決定 作画機材そろえ人材育成

 (株)街づくりまんぼうが石巻市中央二丁目の遊休施設に整備してきた交流拠点「いしのまきMANGALab(マンガラボ).ヒトコマ」が完成した。今後は作画に活用する機材や画材を整え、10月7日にオープンする。漫画家やアニメーターを目指す人たちの交流、研修の場を担う。第一線で活躍するプロを招いたワークショップも催し、地元から作家の輩出を目指していく。  旧復興まちづくり情報交流館中央館の建物を活用し、県の商店街ステップアップ支援事業補助金を使って改修工事した。広さは約60平方メー

若き音楽の才能発掘 第1回オーディション4部門で12人選出 大阪国際コン予選へ

 音楽の才能を発掘、応援する「第1回みやぎチルドレン音楽オーディション」が25日、仙台市青葉区のホテルベルエア仙台で開かれた。県内の小学1年生―高校3年生が出場。勝ち抜いた12人が、来月から始まる大阪国際音楽コンクールの予選に進んだ。  オーディションは文化事業団体「虹のさかなプロジェクト」と米国NPO法人「9・11風の環メモリアルコンサート」主催。世界に羽ばたく若い音楽の才能を発揮させ、レベルの底上げを図る狙いで初めて開き、ピアノやバイオリン、声楽、管楽器の4部門で出場者

住宅地にサル出没 ベランダから飛びかかる 日常脅かす行動に住民不安

 先月10日に石巻市山下町一丁目で1匹の子ザルが目撃されてから1カ月半が経過した。当初は山下町の雑木林で目撃談が相次いだが、徐々に行動範囲が拡大。日和山周辺だけでなく、中里、女川町近隣でも目撃されている。27日午前8時ごろには、同市宣山町の2階建て集合住宅のベランダに出没。住人を威嚇し、網戸を開けて室内に入ろうとするなど日常を脅かすような行動も見せた。  動画を撮影したのは、同市宣山町の高橋あかりさん(28)。11カ月の長男の動画を撮影していたところ、手すりを歩くサルに気付

第4回お笑いマスター決定戦 芸人視点で観光情報発信

 「第4回笑いで石巻を盛り上げるお笑いマスター決定戦」の決勝戦が25日、石巻市かわまち交流センター=同市中央=であった。全国から約100組の出場があり、予選を通過したピン芸人3人、コンビ2組がそれぞれ激突。ピン部門は女川町出身の⊿あべみなさん(32)、コンビ部門では千葉県出身の菊地優志さん(43)と歩歩(あるくあるく)さん(同)の幼なじみ同士「ワンワンニャンニャン」がそれぞれ優勝した。どちらも今後1年間、一人10万円分の仕事として、石巻市を笑いで発信する広報活動を行っていく。

釜大街道線に信号機要望 小中父母教師会など 通学横断中の事故心配

 3月末に全線開通した石巻市の都市計画道路「釜大街道線」は交通量が多く、横断する児童生徒の事故が心配されるとして、市立大街道小学校と石巻中学校の両父母教師会などが26日、通学路となっている交差点の安全対策を市に求めた。齋藤正美市長は関係機関に信号機設置を働き掛けていく考えを示したほか、看板や路面標示で車に注意を促す独自対策を進めていることを説明した。 要望は ①押しボタン式信号機または歩道橋の設置 ②路面標示などドライバーに注意を促す対策 ③照明など夜間の安全対策  各学

震災伝承と心の復興へ 100通りのありがとう 初の石巻公演

市民ミュージカル千秋楽  東日本大震災のあった石巻地方の住民ら約100人による「心の復興13回忌ミュージカル100通りのありがとう」の石巻公演が24、25日、石巻市のビッグバンで行われた。未就学児から80代までの出演者が歌と踊りを交え、12年前の教訓や伝えきれていない支援への感謝を発信。涙あり、笑いありの舞台は、犠牲になった人を忘れず前を向いて生きていく決意に満ち、震災を知る地元の観客の共感を呼んだ。【熊谷利勝】  3月の東松島市に続く公演で、公開されたゲネプロ(最終通し

古き時代の風景で再発見 石巻の絵葉書パネル展橋通りボックスピア 写真集拡大で見やすく

 NPO法人石巻アーカイブ(小野寺豊代表理事)は、24日から「明治・大正・昭和 石巻の絵葉書パネル展」を石巻市橋通りのホシノボックスピア内「人とアーカイブの交差点」で開催している。(5面に関連)  展示しているのは、同会がこのほど発行したA4判の同名写真集をA3判に拡大した各ページ。掲載した約240点の写真絵はがきが実物よりも大きく、見やすくなっている。  このうち日和山から望む市街地や河口一帯の風景は、石巻の象徴として各時代に印刷されており、同時に見ることで変化を感じ取

「売れる魚種」に転換へ 深海魚、暖水系魚種を有効活用 県水産センター、石巻専修大

 値が付かない低利用魚や海況変化で増えた暖水系の魚。石巻魚市場に水揚げされる魚種も変化しており、こうした魚も有効に使っていこうと、県水産技術総合センターや石巻専修大学では、レシピ考案や健康成分の抽出など利活用方法の模索が続く。海流変化などさまざまな要因で従来魚種の水揚げが年々低迷する中、持続可能な水産業を実現するための突破口として研究に注目が集まっている。 消費拡大に向け研究進む 石巻魚市場には沖合底びき網船の入港が多く、イワシやサバ、アジなど多くの魚種が水揚げされるが、漁

ラグビー界のレジェンド来石 元日本代表・五郎丸さんら パスやタックル伝授

 今年9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)2023フランス大会の機運を高めるラグビー教室が17日、セイホクパーク石巻のフットボールフィールドで開かれた。元日本代表の五郎丸歩さん(37)と気仙沼市出身の畠山健介さん(同)が特別講師となり、地元ラグビースクールの石巻ライノスに所属する幼児や児童約40人にタックルやパスなどを細やかに指導。子どもたちは目を輝かせながら汗を流した。  ラグビー日本代表オフィシャルスポンサーでW杯ワールドワイドパートナーのアサヒビール(株)が、

女川で初のテイラーカップ 女子サッカーの親善試合 遺志継いで夢かなえる

 国内外で活躍する女子サッカー選手による第1回「テイラー・アンダーソンカップ」が17日、女川町のWACK女川スタジアムで開かれた。東日本大震災の津波で犠牲となった米国出身女性で、外国語指導助手(ALT)、テイラー・アンダーソンさん(享年24)の名を冠した大会。チーム「テイラー」として集結した選手は、大会前日に石巻南浜津波復興祈念公園内にあるテイラーさんの名前が刻まれた石巻市の慰霊碑も訪れた。【泉野帆薫】 震災犠牲ALTの名刻む  テイラーさんは「日米の架け橋になる」と夢を

挑戦に年齢関係なし 39歳で石巻専修大入学 塾経営・武山明美さん

 スキルアップで「社会人が大学で学び直す」という話は今でこそよくあるが、20年前はまだ珍しかった。石巻市立渡波小学校の裏門隣で学習塾「A・T・スタディ・ルーム」を営む武山明美さん(59)は、経営学を学ぶため39歳の時に石巻専修大学に入学。仕事と育児の合間を縫い、4年間通い続けた。「有意義な学びで夢だった塾の経営ができ、生徒のよりよい指導に生かされている」と武山さん。挑戦に年齢は関係ないことを体現した。 遠回りでも夢実現 武山さんは、仙台市出身で第二女子高校(現仙台二華高)卒

「ようこそイリナさん」 ウクライナの文化学ぶ

 石巻市立開北小学校(鹿野宏美校長・児童298人)の6年生45人が14日、ウクライナから避難しているイリナ・ホンチャロヴァさん(63)と交流した。ウクライナの文化や伝統、遊びなどを学んだ子どもたちは、鼓笛隊の演奏で感謝を伝えていた。  イリナさんは令和4年4月、石巻市内に住む息子のヴィタリイさんを頼りに母親と2人でウクライナから避難してきた。児童との交流会で同校を訪れるのは今回が初めて。  交流会は、同市鹿又にある老人福祉施設「花水木」の理事長で、同校の卒業生でもある遠藤

「100通りのありがとう」発信 心の復興13回忌市民ミュージカル 

 石巻地方の住民約100人が出演する「心の復興13回忌ミュージカル100通りのありがとう」の石巻公演が24、25日、石巻市河北地区のビッグバンで行われる。公開するゲネプロ(最終通し稽古)を含め、2日間で3回上演。12年前の東日本大震災を忘れず、世界中からの支援に対する感謝の気持ちを発信しようと歌い、踊る。  3月4日の東松島公演に続く第2幕。2部構成で震災体験と支援への感謝が語られ、この地で生きていく決意を表現する。1部では消防団員の活躍と犠牲が演じられ、後半では講談仕立て

多彩な顔ぶれ観光大使 新たな4人に委嘱状 各分野で石巻アピール

 石巻市は8日、新年度に「いしのまき観光大使」に就任した4人に対する委嘱状交付式を開いた。出席したのは、地元出身の自然写真家・高砂淳二さん(61)とダンサー・振付師の武藤真也さん(52)、埼玉県出身のマリンバ奏者・塚越慎子さん(39)、東京都出身の名物グルメ探求家・柳生九兵衛さん(54)。齋藤正美市長は「大使と手を携え観光振興に力に注力していく」と語り、雄勝石でできた記念の盾と大使の名刺を進呈した。  世界各国で撮影活動し、みやぎ絆大使も務める高砂さんは昨年、ロンドン自然史