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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ… もっと読む
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2021年6月の記事一覧

萬画館の壁に名作映す かわべでシアター 「天空の城ラピュタ」鑑賞

 石ノ森萬画館の外壁をスクリーンに名作映画を上映する「かわべでシアター」が26日、いしのまき元気いちば前の旧北上川堤防一体空間で行われた。スタジオジブリの名作アニメ映画「天空の城ラピュタ」を上映。川辺の土手に家族連れが集まり、鑑賞を楽しんだ。  街づくりまんぼう主催、石巻観光協会やオカダプランニングなどが協力。萬画館をスクリーンにしたイベントは定期的に開かれ、仮面ライダーシリーズや名探偵コナンなど多くの人気作品を上映してきた。 萬画館をスクリーンに名作「ラピュタ」を上映

石巻市 海水浴場 2年連続中止 コロナ収束せず全5カ所 東松島市も野蒜見送り

 石巻市は29日、5つある市営海水浴場の全てで、今夏の開設を中止することを発表した。新型コロナウイルス感染症拡大が収束せず、感染予防の対策も難しいためで、開設中止は2年連続となる。石巻地方ではほかに、東松島市が今夏を目指していた野蒜海岸海水浴場の再開を見送り、月浜海水浴場は開設主体の地元自治会が対応を検討中という。 月浜は地元で検討中  石巻市内では東日本大震災で6カ所の海水浴場が被災したが、廃止した田代島ポケットビーチを除き、平成30年までに網地白浜(牡鹿地区)、白浜(北

10月にも東松島で一部ロケ 映画「有り、触れた、未来」 山本監督が市内訪問

 複数の物語をつむぎ、命との向き合い方や支え合いを描く映画「有り、触れた、未来」の制作に向け、映画監督の山本透氏(52)が22日、ロケ地の一部となる東松島市を訪ねた。野蒜地区のキボッチャを撮影活動の拠点としながら、今年10―11月にも同市内での撮影を始めるという。  山本監督は、人気実話コミックスを実写化した映画「猫なんかよんでもこない。」、麻生久美子さんと大泉洋さんが共演したホームコメディ「グッモーエビアン」で監督・脚本を手掛けたほか、「永遠の0」のチーフ助監督、「ワイル

「こころの森ガーデン」開園 南浜復興公園に憩いの場 カフェ併設花で出迎え

 東日本大震災を伝承し犠牲者を追悼する石巻南浜津波復興祈念公園に27日、来園者を花や緑で迎える「笑顔はぐくむこころの森ガーデン」が開園した。公園内での森づくりに取り組む特定非営利活動法人こころの森(立花善夫代表)が、市民活動拠点のシンボル的な緑地として整備。併設のカフェと併せ、憩いの場として開放する。  こころの森ガーデンは「がんばろう!石巻」看板近くの市民活動拠点内に開園。約800平方メートルの敷地にテーマが異なる8つの庭を設け、約40種の樹木と50種の花で彩った。一画に

ライブ会場はヘリポート 石巻西高・菊地さんら 開放的空間でサックス演奏

 2年連続で日本一を手にしたソプラノサックス奏者、菊地恋さん=石巻西高2年=を中心とした「恋の炎サクソフォーンカルテット&more」のライブが27日、宮城エキスプレス(株)(宇都宮博行社長)=石巻市魚町=の屋上ヘリポートで開かれた。開放的な空間の中、浜風に乗って伸びやかな音色が響いた。  全国大会の「Kサクソフォーンコンクール」で中学、高校の部を制し、令和2年度の石巻市特別表彰も受賞した菊地さん。こうした功績を記念し、中学時代からの恩師である加藤仁久さん(荻浜中教諭)が主催

宮水生が持ち帰り品販売 ボンバールいしのまき 地元就職へ手応えつかむ

 チケットとマップを手に飲食店をはしごする「ボンバールいしのまき」が27日、石巻市の中心市街地などで行われた。コロナ禍に対応し、市かわまち交流センター内に初めてテークアウトコーナーを開設。県水産高校調理類型で、来春、石巻地方に就職を希望する3年生6人が販売実習を兼ねて店頭に立ち、接客技術を高めた。  一般社団法人石巻観光協会が主催。今回を皮切りに今年は8月29日、9月26日、11月28日と計4回開く。5枚つづりのチケットは1枚で1店舗の1ドリンクと1フードを楽しむことができ

2年ぶり夏 組み合わせ決定 高校野球宮城大会 選手宣誓は石巻工永沼主将

 7月7日開幕の「第103回全国高校野球選手権宮城大会」の組み合わせ抽選会が25日、松島町文化観光交流館であり、石巻勢の8校8チームを含む計66チームの初戦の相手が決まった。昨年はコロナ禍で中止し、独自の代替え大会に切り替えたため、選手権の開催は2年ぶり。優勝校は8月9日に阪神甲子園球場である全国大会に出場する。  宮城大会の会期は7月7-23日。開会式は7日午前10時から楽天生命パーク宮城であり、感染対策のため入場行進は簡略化する。選手宣誓は石巻工業の永沼賢人主将(3年)

機運高め成功へ一丸 主会場は石巻 全国豊かな海づくり大会

 10月2、3日に石巻市を主会場に開催される「第40回全国豊かな海づくり大会」まで残り100日となった25日、県庁で記念イベントが開かれた。県警察音楽隊によるミニコンサートや海洋プラスチックに関する講演、特産品販売会を通じて本祭に向けた機運を高めた。昭和56年から始まった同大会が宮城で開かれるのは初めて。これまでもリレー放流なども行ってきた。記念イベントには石巻地方の水産加工会社が販売会に名を連ねるなど官民一体で機運醸成に力を入れている。 県庁で100日前行事  同大会は、

夜の動物ウォッチング 〝みる鹿ナイトツアー〟 バスで巡る牡鹿半島

 復興支援への感謝イベント「i感謝博」の一環で24日、牡鹿半島のニホンジカを観察する初の「みる鹿ナイトツアー」(石巻圏観光推進機構主催)が行われた。蛤浜からサン・ファンパークまでの山道をマイクロバスで巡り、道路沿いに出没する野生のシカを見て回った。  「i感謝博」は、11月28日まで飲食店での特別メニューの提供やフェアなど各種イベントが催されている。ナイトツアーは、牡鹿半島に生息するシカを観光資源として活用することを目的に企画された。  この日は午後8時に石巻駅前に集合。

古里に力与える戦いを 雄勝町出身 藤井選手 五輪バレー日本代表入り

 東京五輪のバレーボール男子日本代表メンバーが24日までに発表され、石巻市雄勝町出身の藤井直伸選手(29)も内定した。東日本大震災後、競技を辞めることも考えたという藤井選手の心を支えたのは、古里の家族や住民たち。「後押しがあったからこそ日の丸を背負って戦える。少しでも力を与えられるプレーをしたい」と意気込んでいる。  藤井選手は大須中学校(現・雄勝中)出身で、当時はクラブ活動がバレーボール部しかなく、ここで基礎を学び、力を付けた。その後は強豪の古川工業高に進学。順天堂大学を

世界ネット「もう一度考えて」 修復保存求めて提訴 解体迫るサン・ファン号

 「サンファン号の保存を求める世界ネットワーク」(白田正樹会長)は23日、県知事を相手取り復元船サン・ファン・バウティスタ号の解体のための公金支出差し止めなどを求めて仙台地裁に提訴した。慶長遺欧使節ミュージアム=石巻市渡波=に係留中のサン・ファン号は、老朽化に伴って解体が決まっており、早ければ今秋に工事が具体化する。世界ネットの保存運動は、いよいよ法廷の場に持ち込まれた。  訴えたのは、市民団体の「世界ネット」のほか5人。訴状によると差し止め理由は ①復元船は歴史的意義を

ソロプチ サン・ファン 新入部員14人を会員認証

好文館ピーナッツに助成金 国際ソロプチミスト石巻サン・ファン(平塚由美子会長)の第8回Sクラブ入会式が22日、石巻好文館高校で行われた。同サン・ファンがスポンサーを務める同校のチアリーディング部「ピーナッツ」に本年度入部した1年生14人を新たに会員認証し、2年生の中からクラブ役員も選出。地域に元気と勇気を届ける思いを新たにした。【山口紘史】  Sクラブは、学校や社会に奉仕する活動を展開する中高生の団体が認証対象で、ソロプチミストがスポンサーとなって継続支援している。ピーナッ

石巻に加え女川も会場 RAF 8月11日から夏会期

食とアート、音楽の総合祭  第3回目となる食とアート、音楽の総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル」(RAF)の詳細が22日に発表された。テーマは「利他と流動性」。会期を今夏、来春の2回に分けて年またぎで開き、石巻市内のみならず新たに女川町も追加されて作品展示が行われる。食のイベントでは地元飲食店がフードディレクターとなり、地元食材を使った食の喜びと幸せを提供。震災から10年が過ぎた石巻地方の復興を広く発信するほか、歴史や文化、自然の魅力と価値を創造していく。【渡邊裕紀】

文化財保存専門家、日塔さん 「第五福竜丸」修復保存現場責任者

今春、サン・ファン号を視察 今年4月に復元船サン・ファン・バウティスタ号を視察した文化財保存の専門家、日塔和彦さん(75)が「サン・ファン号船体修理の基本構想」の改訂版を作成した。A4判6ページだった文書は、視察結果を反映させて約12㌻に増量。改めて保存の可能性を示している。【本庄雅之】  日塔さんは、1954年3月に米国の水爆実験で被ばくした木造マグロ漁船「第五福竜丸」の修復保存に伴う現場責任者を務めたほか、文化財建造物修理技術者として多くの文化遺産などの修復保存に携わっ