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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2020年6月の記事一覧

成人式一部で分散開催 石巻市・旧市地区で検討 東松島市・午後2回に決定 女川町・対策し通常通り

 新型コロナウイルスの影響で石巻地方の自治体は来年1月の成人式について対応を協議している。東松島市は2回に分けて実施することを決め、女川町は人数が多くないことから対策を講じながら通常開催する。石巻市は人数が多い旧市内の石巻地区で複数回に分けた開催などを検討している。【近江 瞬】  2市1町では3密回避などの感染対策として屋内イベントに際して、会場の収容人数は定員の50%以内とする制限を設けている。成人式もこの基準に照らし合わせて実施形式を検討されている。来年の成人式は

テキパキと慣れた手つき 東浜小全校児童 竹浜漁港でカキ養殖体験

 石巻市立東浜小学校(針生一之校長)の全校児童7人は25日、総合的な学習の時間でカキの養殖体験学習に臨んだ。同校近くの竹浜漁港で漁業者の指導を受け、ホタテの殻に種ガキをつけた原盤をロープにくくり付ける「種はさみ」の作業を経験。全児童が漁業者の家庭の子どもで普段から手伝いをすることもあり、手際よく進めながら地元の産業に愛着を深めていた。【近江 瞬】  同校では毎年、総合学習の時間に漁業者である保護者の協力を得てカキの養殖体験を実施。今回は4年生の後藤彩羽ちゃんの両親であ

石川酒造店・純米吟醸酒 懐かしき南浜の風景と共に 「おもひで 北上川」第2弾2000本限定

 石巻市住吉町の石川酒造店(石川泰光社長)は、純米吟醸酒「おもひで 北上川」の第2弾を限定発売した。第1弾に続き、石巻の文化向上に尽くした画家の故熊倉保夫さんが描いた昭和の石巻の風景をラベルに採用。今回は日和山から見た昭和50年代初夏の南浜地区が描かれ、当時を知る人には懐かしさを誘い、知らない世代には古き良き地元の魅力を伝えている。市内小売店のみで取り扱っている。【近江 瞬】  同社が明治15年の創業から誇るブランド「北上川」の新たなシリーズ。石川社長(62)が「東日本大

新型コロナウイルス情報掲示板⑥

新型コロナウイルスに関して、知りたいことや今、感じている不安など、当掲示板にお寄せください。 石巻日日新聞社 電話0225-95-5233 メール media@hibishinbun.com こだまホスピタル 虎岩副院長に聞く アフターコロナ 新しい生活様式 心の健康と向き合う  県内では春に比べ新型コロナウイルスの感染拡大に落ち着きが見られ始め、石巻地方でも緊張感が薄れつつあります。しかし油断大敵。第2波、3波に備えて「新しい生活様式」に移行することが求められます。

都道府県境またぐ移動解除 「両親に会いに」「感染怖い」

 新型コロナウイルス感染拡大防止で、これまで慎重に行うように求められてきた「都道府県をまたぐ移動」が19日から全国で解除された。緊急事態宣言の解除に伴い、段階を踏んできた外出自粛に安倍晋三首相は「人との間隔を取るなど感染予防を講じて社会経済活動を本格化してほしい」と呼び掛けている。【山口紘史】  仕事や観光などで首都圏も自由に行き来ができるようになったが、一方で「第2波の到来」など感染拡大を懸念する声も多い。特に県内では18日以降、きのうまで3人の陽性が確認されるなど、予断

4事業者と災害協定結ぶ 女川町・有事対応強化 人的、物的で町民支援

 女川町は24日、シーパル女川汽船(株)(須田菊男社長)、潮プランニング(株)(持田耕明社長)、今野梱包(株)(今野英樹社長)、社会福祉法人永楽会(高橋正人理事長)の町内4事業者とそれぞれ災害協定を締結した。地震や津波、風水害、原子力災害などの有事の際、町の要請に対して人的、物的支援を行う。須田善明町長は「一体となって地域の安心安全につなげる」と述べた。【山口紘史】  離島航路のシーパル女川汽船、女川―金華山航路の潮プランニングとは、船舶輸送に関する協定を結んだ。女川原発で

ギンザケ養殖でASC認証 国内初・女川町のマルキン 環境に優しい水産業へ

 女川町小乗浜の(株)マルキン女川工場(鈴木欣一郎社長)は、海のエコラベルと呼ばれるオランダ発の国際的な養殖業の「ASC(水産養殖管理協議会)認証」を国内では初めてギンザケ養殖で取得した。海洋資源の持続可能な利用、養殖業による環境負荷の低減など厳しい基準を満たしたことが評価された。同社は平成29年から認証に向けた取り組みを続けており、今回の取得によって商品の付加価値をさらに高めていく。【渡邊裕紀】  同社は昭和52年に全国で初めて国産ギンザケの養殖を事業化。現在も養殖から加

県産ホヤ・貝毒連絡会議 8海域に検査を細分化 出荷再開へ大きな前進

 県産ホヤから国の規制値を超えるまひ性貝毒が検出され、出荷の自粛が続く中、県は22日に貝毒対策連絡会議を開き、ホヤの監視海域をこれまでの3海域から8海域に細分化することを決めた。24日から実施され、出荷自粛が続く中部海域(石巻市と女川町)は、追波湾、雄勝湾、女川湾・牡鹿半島東部の3つに分かれて検査が実施される。【渡邊裕紀】  ホヤ貝毒は、北部海域(気仙沼市から南三陸町)、中部海域(石巻市と女川町)の2海域から検出され、先月半ばから出荷が停止されている。両海域は県内ホヤ生産の

女川町で親善大会計画 第2回ハセクラ・カップ サッカー通じ国際交流

 伊達政宗の家臣で慶長遣欧使節団を率いて、サン・ファン・バウティスタ号で欧州にわたった支倉常長。その常長ゆかりの地のサッカー少年たちを集めた国際交流親善大会「(仮称)支倉常長没400周年記念 第2回ハセクラ・カップ」を女川町で開く計画が進んでいる。開催は令和4年夏を見込み、スペインやイタリアから選手を招き、石巻地方のチームと交流試合を行い、友好と復興支援の絆を深める。【山口紘史】 令和4年の夏開催へ  常長の偉業を後世に伝える国際交流事業を展開するハポン・ハセクラ後援会(白

結婚式 秋以降延期の傾向 「少人数プラン」「さらに先延ばしも」

 新型コロナウイルスの感染拡大は、石巻地方の結婚式場にも大きな影響を与えている。密集など3密防止でキャンセルや延期が相次ぎ、挙式の相談も激減した。政府の「新しい生活様式」が求められる中、大規模な結婚式は難しく、秋以降に延期した式は出席人数を減らすなど招待者に配慮した形を模索している。【渡邊裕紀】  市内の結婚式場として幅広く利用されている竹乃浦・飛翔閣(杉山寛明社長)=石巻市山下町一丁目=は、2月ごろから新型コロナの影響が出始め、キャンセルは10組以上となった。6月の予定も

県外観光も気兼ねなく 移動自粛解除後初の週末 石巻訪問はまだ東北中心

 新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う都道府県をまたぐ移動の自粛が全面解除され、最初の週末となった20―21日は、石巻地方の観光施設や商業施設にも県外客の姿が見られた。しかし感染リスクが消えたわけではなく、施設側は最大限の対策を講じ、観光客をもてなしながらも「まだまだ油断は禁物」と第2、第3波を警戒していた。【近江 瞬】 対策ともてなしを両立  移動の自粛要請は緊急事態宣言が全国に拡大した4月16日から始まり、5月14日の宣言解除後も継続してきた。今月1日からは首都圏など

梅雨空の間から部分日食

 太陽の一部が月に隠れて欠けたように見える部分日食が21日、石巻市内でも観測された。夏至のこの日は午後から雲が広がり、太陽が徐々にかけ始めた午後4時過ぎは、雲間から何度か太陽が顔をのぞかせた。5時過ぎが最大の日食だったが、厚い雲に阻まれた。次に日本全国で部分食が見られるのは2030年6月1日という。【渡邊裕紀】 月に隠され、一部が欠けて見える太陽(21日午後4時50分ごろ)

全国出場目標に創部式 ウェルネス宮城高 野球部 一関学院と好勝負

 4月に東松島市小野に開校した石巻地方初の私立高校「日本ウェルネス宮城高校」(柴岡三千夫校長)の創部式が20日、鷹来の森運動公園野球場で開かれた。第1期生は22人が入学し、男子が硬式野球部、女子はバレーボール部に所属。新型コロナウイルス感染拡大で2カ月遅れの部活始動となったが、3年目での全国大会出場を目標に掲げ、練習試合に臨んだ。【横井康彦】  創部式で後援会顧問の渥美巖市長が「この学校で青春の思い出をつくり、各種大会で東松島市の名を全国に発信してほしい」と激励した。硬式野

高校生プール清掃に奮闘 日本ウェルネス宮城 鳴瀬桜華小で手伝い

 4月に開校した日本ウェルネス宮城高校=東松島市小野=の新入学生22人は12日、近隣の鳴瀬桜華小学校でプール清掃を行った。生徒たちは、児童の楽しむ顔を思い浮かべながら、同小教員やPTAとともにデッキブラシなどでプールを磨き上げた。【横井康彦】  同小のプール清掃は、例年児童が主体となって取り組んできたが、新型コロナウイルス感染症防止で今年は中止。教職員とPTAのみでは人手不足が懸念されたため、宮城高に協力を依頼した。  宮城高では、ごみ拾いなど地域貢献活動を積極的に行って