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<メリット>からの<デメリット>そして<メリット>へ

企画を考える上で、メリットポイントとデメリットポイントは必ず出てきます。

しかしそのメリットとデメリットのバランスは、その企画の提案者と受ける側とでは大きく違ってくるからよくよく考えておきたいところです。

企画提案者は、「こんなにメリットばかりあります!!」というが、受け手は、見事なデメリットを見つけ出してくれます。うっとおしいくらいにアラ探しをしてくれます。提案者はデメリットの部分を隠しているわけでもないのですが、隠していると思われがちな部分が多いです。

プレゼンの基本で、デメリットをアピールするっていうのがありますが、デメリットばかりが目立つ企画になってしまうと、「何を提案しに来たん?」となってしまう。 バランスが難しい。そんな時は、ちゃんとメリットとデメリットを一緒に説明していくというのがベストです。

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でもどっちから提案していく?!プラスポイントから説明するか、マイナスポイントから説明するかの構成力が必要になってきます。

きのう、大阪府の吉村知事の会見で、コロナ禍の中で大阪府のイベント「御堂筋オータムパーティ」の中止を発表し、そのあと「御堂筋のイルミネーション」の開催決定の順番で発表しました。その時、まず中止の発表とその理由を明確に話、そのあと、イルミネーションの開催の発表をすることで、なんだかホッとする気持ちになれました。

暗い残念な話題から、未来に向かっての話題。イルミネーションのように光をともそうという話題への持って行き方は、「ああ上手やな~」と感心しました。

順番は一概には言えませんが、人間の脳みそのつくりからすると、だいたい話を聞いてる7秒後には少し忘れていくという仕組みになっているそうなので、僕は明るい話題を出口にする方が好印象のように感じています。

なら、なぜ順番は一概に言えないかと言いますと、受け手の方の性格にもよります。前向きな性格の方は、ちゃんと前向きポイントを押さえて聞いてくれています。しかし後ろ向きな性格の人やちょっと意地悪な人は、後ろ向きな部分しかとらえないからです。相手の性格を知っているなら、それに合わせたフィット感が必要なのだと思います。

僕の常とう手段ですが、「メリットとデメリットがやはりありまして」と話し、まずはメリットをそしてデメリットを、そしてまたメリットをと交互に話します。A ⇒ B ⇒ A の構成です  

①メリット → ②デメリット → ③メリット

歌でいうと、サビから入って、メロデイあって、またサビになるというパターンです。

これは黄金パターンですね。サビが印象に残りやすい!なので、メリットが印象に残りやすいんです。

こんな感じで企画書やプレゼンも構成を考えてみてはいかがでしょうか?


<今回のつけたし>これをフォーマットにしないでくださいね。提案者の得意な形を見つけてください。必ず熱意を伝えていく方法があります。これはただの一例でっせ!


 





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