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愛読書

始まりは中学生の頃、深夜の木曜アニメだった。

不思議な絵のタッチと、独特な語り口調。
気づいたらのめり込んでいたアニメが『四畳半神話大系』だった。

アニメがきっかけで小説も手に取ってみたが
もともと活字が苦手な私は、読み進められない。
正直なところ、物語より表紙の絵が欲しかった。
表紙の絵が好きすぎて、何度本を買い直しただろう。

そういえば、人生で一番買ったと言っても過言ではない。

はじめは普通に買ったが、表紙をなくして書い直した。
さらに、中学生の頃『四畳半…』が好きだった
教育実習生と出会い、自作のイラストをつけた
オリジナルカバーをつけて渡したこともあった。
そういえば、読書好きな初恋の人にも贈ったことを
思い出した。
自分でも書い直し、同じ本だけで
6冊は買ってることになる。
しかしこの6冊目の表紙もまた、無くしてしまった。

昨日、駅の本屋で同じ本を探していたら見つけたが、
あまりに新品で、否、私が持っていた本が古本と化して
その古本として馴染んだ本が愛おしくなったので
新調を断念した。

本に愛着が湧くのは実にすてきなことだ。

それにカバーならオリジナルで作ればいい。


なんて長いこと語ったが、私はこの本を読み切ってない。
だから最近持ち歩いている。

アニメを繰り返し見ていたこともあってか
ストーリーも入りやすい。
多少構成の違いはあるものの、振り返りながら
読み進めている。

早く読み切りたい。
こんなワクワクするのは初めてだ。



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