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アルモンデナンデモデキルサ#3【セリ科の中毒性】


毎週1回、stand.fmで旬の野菜をまるごと食べきる一品を声でお伝えしています。
聞きながらつくれるくらいシンプルな料理なのですが、noteでは余計な小ネタも挟みつつ、改めて文字でもお伝えしていきます。
レシピありきじゃなくて、素材ありき。
ひびのわはそんなご飯が得意です。

小さい頃は食べられなかったけれど、大人になって好きになった野菜ってある?
食べ物の好き嫌いの話になると、必ず出てくるこの質問。
実はわたし小さい頃から、酒飲みのおっさん(訂正:お酒が好きなオジサマ)のような食の好みをしておりまして、これが全くないんですよね。
みんなが盛り上がっている中、それもあれも昔から食べていたなぁと傍観者を決め込みつつ、データ収集のためお耳ダンボで聞いているのですが…。

この話題にほぼ毎回登場する野菜の一つに、「セロリ」があります。(ひびのわ調べ)
独特の香りと苦味を感じる味わいは、きっと子供には強すぎるんでしょうね。
(私は相当鈍感な子供だったのでしょうか…)

セロリって1年中スーパーの同じ様な場所いて、主役級の扱いをされることも少ないですが、冬から春に向けてのこの時期が旬のセリ科の野菜です。
パセリやパクチーなど、セリ科の野菜は香りも味も強くて個性的な方達が多いんですよね。
好き嫌いがはっきり分かれる、そんなグループ。
そして嫌いから好きに転じる時は、「食べられるようになった」を超えて「むしろ大好き!」へと飛躍するグループでもあります。
なんていうか…中毒性があるんですよね。

先日いつものスーパーに行ったら、入り口の大舞台に「セロリ3本198円」と言うPOPと共にふっさふさのセロリがどどーんと並んでいました。
やったー!セロリの季節がきたー!と大喜びで、もちろん3本抱き抱えて帰ってきた私が、帰宅後に作ったものが今回の一品です。
それは「セロリとあさりの簡単お家ラーメン」。
さっぱりしてるけど旨味たっぷりなこのラーメンは、30分もかからずに作れちゃうお家で簡単に作れちゃうお手軽さ。
寒い寒いと帰宅した夜にピッタリです。


◇材料◇
セロリ/あさり/しらす/生姜/生の中華麺/お好みの油/酒
※1人前はおおよそ、セロリ1/2本、アサリ片手一杯、しらす大さじ2、生姜5mm
◇必要な道具◇
包丁/まな板/フライパン/麺を茹でる鍋
◇工程◇
①アサリを50℃のお湯で洗う。殻の汚れを取るようにこすり洗いしたのち、  50℃のお湯に10分ほど浸して塩抜きをする。(お湯はヒタヒタ)
 砂を吐き出し終わったら再度よく洗って、ざるにあげておく。
②セロリをカットする。上の細い茎と葉の部分と下の太い茎の部分を分けて、下の茎部分を斜め薄切りにし、それをさらに細切りにする(千切りより少し太いくらい)。面倒であれば薄切りしただけでもOK。
 葉の部分は2枚ほど取り分けておく(飾り用)。生姜も千切りに。
③フライパンに生姜を入れ、油を生姜がヒタヒタ隠れるくらい注ぎ、ひとつまみの塩を入れて火をつける(弱火)。
 別の鍋に麺に対してたっぷりめのお湯を沸かす。
④生姜がシュワシュワしてきたら中火にして水を切っておいたアサリを入れてざっと油に絡め、酒をアサリが浸かるくらい入れたら蓋をする。
 5分ほど立ったら蓋を開けてアサリの口が開いていたら、セロリを投入し再び蓋をする。お湯が沸いたら麺を茹で始める(茹で時間は商品の指示とお好みで)。
⑤セロリを投入後3分ほどしたら蓋を開けて、セロリが柔らかくなっていたら、シラスを投入。再び沸騰したら味を見て、塩気が足りなければ塩を足してお好みの味に整える。(この時点でしょっぱかったり、汁気が少なくなっていたら水を足す)
⑥麺が茹だったらよく水気を切って、器に盛り、あさりとセロリを乗せ、しらすたっぷりのスープをかけて完成!最後にセロリの葉を添えるといい感じ。

今回は中華麺で作りましたが、他にもこんなものが合うよー。
セロリじゃなくて、他のセリ科の野菜でもできるよー。と言う話を、上記のstand.fmで話しています。
お仕事からの帰り道やお迎えの帰り道、ぜひご一聴くださいませ。


ラーメンを自宅で作る、というとなんだか難しく感じる方も多いかと思いますが、わざわざお出汁を取らなくても、市販のスープの素を使わなくても、こんなに気軽に作れちゃうよ!と声を大にしてお伝えします。
お店のガッツリしっかりラーメンの美味しさとはまた別物ですが、安心してスープを完飲できるのがお家ラーメンの醍醐味。
そしていちセロリ推しとしては、セロリって火を通すと香りはもちろん旨味がすごいんだよ!ということも知って欲しいのです。
セロリは人参、玉ねぎと並んで、洋風スープのブロス(出汁)には欠かせない香味野菜。
香味野菜は香りのベースというよりは、旨味のベースとなるお野菜です。
魚介+セロリという組み合わせでのセロリの役割は、ともすれば強すぎる海の香りを包み込んで、魚介の香りと旨味のいい部分だけをぐんと引き出してくれる感じ。

魚介単品の時には感じなかった、「もっと食べたい!」という中毒性を感じるのは私だけでしょうか。
セリ科の中毒性にやられているのは、私だけではないはず…。

おうちのご飯は、同じレシピでもあれこれ組み合わせを変えられるのがいいところ。
頑張りすぎない毎日のご飯で冬の土用も元気に過ごしていきましょう!

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