アルモンデごはん 自由奔放なごはん
伸び伸びとごはんを作ってきました。過去にお付き合いした方達も、友人たちも、怪訝な顔ひとつせず、出したものはなんでも食べてくれました。お店のキッチンでお弁当や惣菜を作っていた頃も、好きなようにやらせてもらっていました。今の私が在るのは、自由奔放なごはんを受けとめてくれた人たちのおかげです。
今日何食べたい?アルモンデいいよ。いつもそんな言葉を返してくれる人たちに、改めてありがとう。
<7月1日>
テンペと玉ねぎの塩麹炒め。先週に引き続き、私が日本一美味しいと思っている木下実験室さんのテンペが主役の食卓です。フライパンの半分にテンペを、残り半分に新玉ねぎを置いてジクジク焼いただけの一皿。最後に少しだけ塩麹で味付けしたら出来上がり。そうそう、こういうの食べたかった。食べる直前にちょっとだけパンチが欲しくなって、七味をかけたら大正解。大好物のテンペが冷蔵庫にあるだけで、我が家は幸せに包まれています。私を幸せにするのなんてちょろいもんです。
<7月2日>
チーズが好きです。中でもサワークリームとフェタチーズは大好物。冷蔵庫にはいつもどちらかが常備されています。チーズとフルーツの組み合わせも大好物。今時期しか出回らないプラムとチーズのサラダを、2日に1回は食べています。この日は2個残ってたマッシュルームと1本残ってた小ネギも加えた豪華バージョン。味付けは塩とホワイトバルサミコ酢でシンプルに。混ぜすぎずさっくりと和えるだけ。隙の多い味って飽きないから、山盛り食べられちゃう。
<7月3日>
農家さんから届いた旬の野菜セットに入っていた、スイスチャードとジャンボリーキ。赤白黄色、カラフルなスイスチャードの色を丸ごと味わいたくて、シンプルなパスタを作りました。ジャンボリーキを多めの油で柔らかくなるまで揚げ焼きしたら、スイスチャードを加えてサッと炒めます。茹で上がったパスタを加えて、塩で味付けしたら出来上がり。スイスチャードの土っぽい香りとリーきの甘味のバランスが最高。多種多様な野菜を育てている農家さんとの繋がりが、私の食卓を豊かにしてくれます。
野菜の色には意味がある。夏の野菜がカラフルなのにも意味がある。色を食べると元気になるんです。
<7月4日>
今月のアルモンデ料理教室のテーマは、なすとレタス。アルモンデクラスにレシピはありません。みんなが食べたいものをつくる。どんなお題を投げられても「それならこうしましょう!」と対応できるように、日々アルモンデ筋を鍛えておかなければなりません。ということで、7月はなすとレタス強化月間になっております。肉を使わずなすも焼かない麻婆茄子にチャレンジです。ふむふむなるほど…。作ってこそわかる改善点。次は良くなるぞ!失敗をリカバーすることでアルモンデ筋は育っていくのです。日々是好食。
<7月5日>
とうとう、テンペも残りわずかに。最後は定番の照り焼きにしました。小さめコロコロにカットしたら、あら可愛い。みりん多めな甘い照り焼きにぴったりなビジュアルでした。テンペは生きているので、日が経つにつれて味も少しずつ変化していきます。最初は生で、そして素焼き、照り焼きへと、調理法も味付けも、テンペの変化に足並みを揃えていくんです。食材も人も、仲良くなるにはよーく観察して、呼吸を合わせるのが大切ですよね。
<7月6日>
朝から灼熱の我が家。床掃除を終えて汗だくの私は、猛烈に冷たくて甘いものを欲していました。何もない。でも絶対外には出たくない!無我夢中で台所を漁っていたら見つけましたよ、ライスペーパー。これさえあれば、なんちゃって葛餅ができるのです。水に濡らしたライスペーパーをくるくる巻いて一口大にカットし、水につけること1分。偽くず餅の完成です。5分で出来るプラムのコンポートと一緒に冷蔵庫に入れて、シャワーへGO。湯上がりのちゅるんは最高でした。
<7月7日>
なす強化月間。皮の厚い白なすを焼いてみたものの、当初イメージしていた食感にはならず。ひとまず口にした瞬間、何この甘い塊!とびっくり。すぐさま方向転換です。皮をむいて細かく切った焼き白なすと紫蘇を、梅干しと一緒にじっくり炒めてみると…いい!これは麺だーと、慌てて素麺を茹でました。炒めたなすを冷やした麺の上にたっぷりのせて、なす梅素麺の出来上がり。味付けは梅干しとちょっぴりのお醤油のみ。甘みはなすが担当してくれました。白なすだからこそできた一品。
失敗しないのではなく、失敗にはさせない。常に味見をして、違うと思ったら行き先を変えればいいのです。どの道を進んでも、最後に美味しいなって感じられたらそれでいいのだから。
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