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自分のご機嫌な方へと舵をきる

人生で感じたことのない自分のメンタルの弱さにぶち当たって、静かに沈んでいたこの数ヶ月。
近くにいる人の不機嫌にエネルギーが吸い取られていく日々。

今までが恵まれていた環境だったのか、私が鈍かったのか、そのどちらでもあったのか、今となってはわからないけれど。
こんなにも目の前の人の不機嫌に飲み込まれてしまうことはありませでした。

話し方、視線、モノの扱い、歩き方、そのどれもがあからさまに不機嫌。
つい数十秒前とはまるで別人のよう。
空気は淀み時間は止まり、空間自体がまるで別の世界にワープしてしまったよう。

自分のせいでこの人の機嫌が悪くなったのだ、と感じてしまうと
・言葉が出なくなり
・声が小さくなり
・必要以上に気を遣ってしまったり
相手の機嫌を増長させるスイッチを押す行為を繰り返して、
さらに深く深く負のループへと落ちていくのでした。

底なし沼か蟻地獄化か。
光は遠く底も見えないそんな毎日に、ある日そっと蜘蛛の糸を垂らしてくれたのは
誰でもない過去の自分でした。

「今忙しいから近づかないで!」
「どうして○○してくれないの!」

無言の不機嫌が撒き散らされる光景を前に、
イヤダイヤダを頭の中で反芻していたある時にふと、
なんだかこの光景はみたことあるなって気づいたんです。

それは20代前半の私。
仕事量と仕事内容が完全に自分のキャパシティを越えて、
何時もいっぱいいっぱいだった頃の私。
あの頃の私が、まさに今目の前にいる不機嫌な人そのものでした。
若さゆえの甘え、人生経験が足りないがゆえの器の小ささ。
自分にはそんな言い訳をして、なかった過去にしていたけれど…。
もう、恥ずかしい恥ずかしい!!!
思い出すだけで、顔から火が出そうです。

きちんと言葉で伝える努力を怠っているよねって、
自分の機嫌を取るのは自分しかいないんだよって、
過去に飛んでいって懇懇と諭したいくらい。
でも…その過去があったからこその、今の私なんですよね。
恥ずかしいと思えるのは、今はもうそうじゃないという証拠なんですよね。

過去の私を変えることは出来ないから、今できるのは今の私を変えること。
不機嫌に踏み込まず、自分はできるだけ心地よくいるという方向へ舵を切るだけ。
私という船の操縦席の責任者はいつだって私だけなんだと、
過去の私が教えてくれました。
外がどんなに激しい嵐でも、波が荒ぶろうとも、それに飲み込まれることなく、
凪の方へ向かって舵を切っていこう。

いつだってそうやって、切り抜けて新しい場所を見つけてきた自分を信じて。
私はこれからもずっと、自分のご機嫌は自分でつくっていきます。
そういう人たちと生きていきたい。





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