公認心理師試験の勉強方法(Gルート)
最初に言っておきますが、私の試験の得点はボーダーギリギリです。たいして良くはありません(笑)
ここでお伝えしているのはGルート受験者が、なんとかボーダーラインまで得点を積み上げられる勉強法です。
私は2020年12月実施の第三回試験を受けました。
過去二回の出題傾向と雰囲気がガラッと変わって、終了後のTwitterはみんな騒然としてましたね。
私も例に漏れず、試験が終わった当初は「終わった(꒪⌓꒪) 無理だ。落ちた」と思った人間です。
私にしてはけっこう真面目に試験勉強に取り組んでいたため、ショックも大きく。
自己採点をする気にもなれなかったです。
試験終了後のTwitterでは「過去問意味なさすぎてへこんだ」とか「1回、2回と全然傾向違うじゃん!」とか「頻出だったもの頑張って覚えたのに意味なかった(涙)」などなどの言葉が並んで、だよね!だよね!!と大共感だったわけです。
専門知識もそこまで深くないなりに、けっこう頑張ったのになぁ、と絶望の淵にいるときに、試験勉強中、YouTubeでお世話になっていた先生が「第三回の試験問題の感想」という動画を出しておられて「過去問が役に立たなかったという声が多いように感じましたが、そんなことはないです。私はやっぱり過去問をベースに勉強していけば、合格点のボーダーを超えるくらいの点は取れると思います」と断言しておられて。
本当に?
じゃあ、過去問だけをやってた私にもチャンスはある?
と、自己採点をする気になって。
自己採点をしてみたら、ちゃんと合格点を取れていて。
え?!
え?!本当?!😳
となった次第です(笑)
とはいえ、確定の回答が出て、結果が通知されるまでは
まだまだ分からない😐と、うかつに喜ばないようにしていたんですが。
この度「合格通知」が届きました。
よかったーーーーーーーーーー😭
そして午後の方が簡単だった気がしていたんだけど、午後の方が若干点数が低かったりして。
私の手応えどうなってんの?!と思ったりもしました(苦笑)
そして合格率も53.4%と前年より高く…
第三回試験民のみなさん、試験後のあの絶望感はなんだったんだろうね?
でも、よかったよかった😂
どうしてこんなに「できない」「分からない」「知らない単語ばかり」という思いに囚われたのか。っていうことを振り返ってみたんですが。
第三回試験から「試験委員の多くが入れ替わった」というところが大きかったように思うんです。
試験委員が入れ替わるっていう話は受験前から知ってはいたんですが。
(いや、そんなことを言われても。まだ2回しか行われてない試験で委員の入れ替わりがあるからってどうなの?)と思って、さして重要視してなかったんだけど。
なーんーだーけーどー。
過去問中心の勉強をしていた者としては、この「カラーの違い」に面食らって戸惑いまくりました。
作者が違う小説を読んだら、その文体に最初馴染めなかったりするじゃないですが。そんな感じ。
昔、「冷静と情熱の間」ってありましたよね。
江國香織だと思って読んだら、こっちは辻仁成だった!みたいな読みにくさ
(伝わるかな、この説明(笑))
慣れ親しんだ作者とは違う作者が書いた物語を読んでみたら、世界観に馴染むまでにめっちゃ時間がかかるっていう感覚です。
でも、ベースの世界観は一緒なんですよ。
ちゃんと基本は一緒だったわけです。
だからその表現の仕方、アプローチの仕方の違いに馴染めないまま問題を解いていく苦痛があったものの、ちゃんと過去問ベースで勉強を広げていってたから、最後の2肢まで絞り込めていたり、正答を選択できていたりしたんだと思います。
あと、午後の方が易しく感じたのは、試験問題作ってる人の世界観に慣れてきたからなんでしょうね😅
というわけで、前置きが長くなりました(笑)
私がやった過去問中心の勉強法について
第4回、第5回試験を受けられるGルートの方の参考になればと思い書き記しておきます。
過去問中心に勉強を進める
①試験問題を解いてみる
受験をすると決めて、まずここから過去問をダウンロードしました。
第一回、第一回(北海道追加試験)、第二回、第三回
3回分の過去問をダウンロードして、とりあえず直近の第二回154問を解いてみる。
全然分からなくても、範囲の広さに絶望しても
とにかく解いてみる
②問題集を2周
私は科目別に分けて勉強しないと分からない人なので、
分野、科目別に分かれている問題集を解きました。
問題集といいつつ、この問題集は過去問なんですけどね。
過去問を分野別に分けてくれていたので、私向きだなと思って購入しました。
③過去問を丁寧に勉強していく
ここが私のメインの勉強でした。
②のテキストを使いながら、過去問の正答そして選択肢の詳細を知識として入れていく。
その際、私はプリントアウトした過去問を自分専用の参考書になるように書き足していきました。
私は学生時代ノートがたいしてキレイだったクチではありません。
テスト前の「ノートのコピー」の意味がわからなかった人です。
(他人が書いたノートなんて見てもわかるわけないじゃん。だって、自分自身のが分かんないんだよ??)って思ってました。
けど、わかりやすい人のノートはほんと分かりやすいね!
今の時代インスタやPinterestで検索したらすっごい覚えやすくまとめられたノートがちょくちょく出てくるんですけど、そのノートのわかりやすさに今回感動しましたよ。
ああいうノートをみんなコピーさせてもらいたくて、コピーしてたのね!
とはいえ、ノートまとめはけっこう時間がかかる作業なので、これは時間がある人向けといえばそうなのかもしれない。
私は、結果的にまとめて良かったと思っています。
まとめなかったら情報が整理できずに暗記できないところもたくさんあったと思うので、まとめたことの効果は出たと思う方なんですが、フルタイムで働いている方で、ここに割く時間があるかと考えると難しいものがあるかもしれないですよね(^^;
でもまあ、過去問を中心に、そこに出てきた選択肢から知識を広げていくという方向性については、間違った勉強法ではないと思います。
過去問解説をしてくれているサイトはいくつかあるんですが、私はこちらのサイトを参考にさせてもらっていました。
めちゃめちゃ詳しく解説してくれています。
詳しすぎて分からない時もあるんですが(笑)
このサイト以外にも検索すれば誰かが解説してくれていたりするので、いくつか解説を見ていくと、どれかが自分にヒットする解説になってるはずです。
どれをどう読んでも理解できないものは、諦めて、「そういうもんだ!」でまる覚えにしてました(笑)
参考になったYouTube
YouTubeには大変お世話になりました。
こんなにたくさん無料で出してくれてありがとう(涙)
と、感謝してもしきれません。
私が大活用させていただいた厳選YouTubeをご紹介させていただきます。
・精神科医 松崎朝樹の精神医学
なんといっても精神科をわかりやすく解説してくれる松崎先生!
公認心理師の勉強をされてる方は必ず見てる動画でしょう。
もちろんこの動画だけでなく、心理師試験に関係のある精神症状や薬の副作用の話など、可愛いイラストと共に語呂合わせなんかも作ってくれているので、めちゃめちゃ勉強になりますよ
・WEB玉のタマえもん
看護師の国試関係でよく見られているようですが。
生物的な方面を試験対策として覚えやすく教えてくれるので参考になります。
・【ST国試の学び舎】デレットチャンネル
言語聴覚士の方向けの動画ですが、公認心理師の範囲も重なってる部分があるので、そういうところの説明はまじで参考になりました。
私的には精神物理学的測定法が全然分からなかったので、この動画で体系的に整理してくれて暗記の助けになりました。
他にもWISC-Ⅳ関連とか、認知症関連とか、愛着理論とか
ST国試ベースで作られているので、心理師の勉強としてもめちゃめちゃ参考になりましたよ。
・ミヤガワRADIO
河合塾KALSの先生の動画です。
毎週独自のテストを出して、参加形式で知識を深めていくことができたのですごく楽しかったです。
それのおかげで解けた問題がいくつかあります。
今回落ちたらKALS受けようかな、と思ってました。
そしてこの赤本を買って読み込もうかな、って思ってました。
上記に示したペンギン本があればこっちはいらないと思うので、本屋でどっちも見てみて、合う方を選ぶといいかも。
・プロロゴスの山崎先生
こちらの山崎先生が冒頭で記述した試験後に「やっぱり過去問が大事!」という動画を出してくださった先生です。
過去問を中心にいくつかの動画を出してくださっています。
少年法の手続きは混乱してたので、この動画は助かりました。
あとはね、脳味噌関連で。
なんとなく前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉とかそのそれぞれの機能なんかはイメージできるし覚えられるんだけど、海馬とか大脳基底核とかになってくると。
「は?それどこにあるの?」ってなる人だったのね(笑)
その辺を動画で見せてくれるものまであって、「YouTubeってすげーなぁ」と思ったのがこちらのチャンネルです。
絶対見る必要があるっていうわけではないけど、「は?大脳基底核?そんなのどこにあるの?」「海馬体?どこ?」とかっていうときに一度見ておくと「へぇ、脳ってそういう作りになってるのね」っていうのがビジュアルで3Dで理解できて、記憶の助けになります。
あとあと、統計がね。
勉強したことのないGルートの私にとってはまじでなにそれ?な感じなんですよ(^^;
結果、試験に役立ったわけではないんですが。
そもそも分散ってなに?標準偏差ってどういうこと?四分位偏差ってなに?っていう高校数学全然無理。
って言う人は、この「超わかる高校数学データの分析」を最初から見ていくと、ああ!なんだ!難しいことじゃないんだ!
ってことがわかると思います。
このへんさっぱり分からない人は、早い段階で基本を見ておくといいような気がします。
試験2ヶ月前とかで、わかっていないのなら、もう潔く捨て問にしてしまった方がいいかもしれない。(統計よりやらなきゃいけないことは山ほどあるので)
この動画は、見るなら、まだまだ余裕のある6ヶ月以上前に一通り見ておくといいと思う。
産業領域、教育領域はなんとなく実体験でわかる部分だったので、文章だけで「ああそういうことになってるのね」って思えたので、私的おすすめ勉強用動画はないです。
だれでもだと思いますが、自分の専門領域や未体験領域の情報をどうやって仕入れて頭に入れていくかがポイントになるんだろうなぁ、と思いました。
おすすめマンガ
あとはマンガとかも知らない領域を知るには有効です。
(と、第一回試験に合格された先輩に教えてもらいました^^)
正直児童相談所というのが具体的にどういうお仕事をしているところなのか、よく分からず。
こちらのマンガを読むことで具体的なイメージを描くことができました。
こちらは医療ソーシャルワーカーのお話。
まあ、実態とはいろいろ違うんでしょうが
医者のお話はよく見ても、チーム医療としての他の役職がクローズアップされているマンガかぁ、と思って読みました^^
息抜きに最適です。
試験勉強しているといろんな「効果」を覚えなきゃいけなかったりするんるんですが。
たとえば
好奇心や喜びなど内発的動機付けを元に行なったことが、評価されて昇給したりご褒美をもらえたりするなど外発的動機付けされることで、いつの間にかやる気がなくなるなどの内発的な行動に対するモチベーションが下がってしまうアンダーマイニング効果とかね。
文章だけ読んでると、え?どういうこと??ってなるけど、このヘンテコノミクスに書いてある例で一気に理解できました。
amazonのサンプル部分がちょうど「アンダーマイニング効果」の部分だったりするので、買わなくてもいいかもです(笑)
うん、公認心理師的に出そうなものは他にもあったけど、がっつりかかわってるのは「アンダーマイニング効果」だけだっから試験対策としては買う必要はないかな(ならこの記事で紹介するな・笑)
でも、「プチ哲学」の時から佐藤雅彦さんの本は好きなので、そういうのが好きな人はいいかも^^
ちなみに時々さ、ツイッターで
#この現象に名前をつけたい
とかあるけど。
いや、いろんな名前ついてるから!
これ以上名前増やさないで!!
って、試験勉強期は思ってました(笑)
(#この現象に名前をつけたい系好きですよw)
記憶カード
そしてどうしても覚えなきゃいけないのに、覚えられない心理検査や効果については私は暗記カードアプリを使って空き時間に覚えるようにしました。
(うん、一生懸命覚えたわりに、今回そんなに出なかった印象なんだけどね(白目))
これは暗記できたもの、ブックマークしておきたいものなどなど細かく分けられるので、いつまで経っても覚えられないものが残っていくので(もちろん「暗記済み」としたものもちゃんと出てくる)暗記の助けになりました。
だいたい心理検査ってアルファベットが並んでるだけで、馴染みのない職種の人にはいつまでたっても馴染まないよね!
PEP-3、SRS-2、MSPA、CHEDY・・・・・
って謎のアルファベットの羅列が延々と続く・・・・
一生懸命、これはASDのテスト、これはADHDのテスト、これはうつ。
カットオフ値は…。対象年齢は…。ってけっこうがんばって覚えたのに。
出てきたのがMMPIを詳しく突っ込んだやつっていうね。
公認心理師試験、MMPI好きすぎじゃない?(ぼやき(笑))
むすび
そんなわけで、私の公認心理師試験勉強法についてつらつらと書いてきました。
過去問を基本にして、基礎心理学の本を1・2冊読んでおくといいような気がします。基礎心理学の本についてはどの本がいいよとかは言えないんですけど(やってない人なので)
そんな、大学でみっちり心理学を学んだわけではないGルートの人間がどんな勉強をして、合格必要得点をかき集めたか、という勉強法についてお伝えさせていただきました。
なにか参考になることがあったら嬉しいです^^
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