【乱詩】興醒め・冷水・情熱

太陽は地球をじっと見ているのだろうか

あるいは数ある星々の中の一つなのだろうか

先生にとっての一生徒のように

寺院にとっての一孤児のように

「特別でありたい」という感情は

地球由来のものかもしれない


前の宇宙大戦の結果定められた物理法則

勝ったのか負けたのかもう忘れた

いまは法だけがある

向こうはどうしてるのかな

そろそろ気になる

また喧嘩ふっかけてみようかな

万有引力も憲法もだいたい同じ

優れた文民は並みの兵士よりも戦士だ

戦士とは心のあり方

今日もたくさん戦った

ちょっとつかれた


比較こそが君を救うのだ

比較せよ比較せよ比較せよ

さんざん比較すれば見えてくる

きみは救われる

比較こそが君を救うのだ

もろもろの立場と救済と欲望から


偏ってみなさい

かわりに誰かが(反対側に)偏ってくれる

こだわってみなさい

かわりに誰かが気楽になる

見なさい

これが中庸です。


虫が死に、人になる

草が死に、人になる

亀もハチも木々も死んだ

でも大丈夫

人もいつか死ぬ。

つまらないつまらなさが

猛烈におもしろい

暑いのか寒いのかわからない

もうすぐ冬がくる

それにしてはちょっと熱い気がする

ダンテスダイジと寝たい夜

天の国にこの身奉り給う

君は血の刻印を見たか






サポート額の内20%くらいはnote等への手数料になります。残りの80%くらいは一時的に私になり、すぐに通過して何処かへ行きます。でも、100%はあなたと私の記念になります。