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【コラム】マチ’らしさ’ってどうやって形成されているのだろう?

こんにちわ。お散歩コーディネーターの並木です。

マチを歩いていると、マチらしさを感じることはありますか?

先日、下北沢を歩いているとき
下北沢っぽいな〜、下北沢らしさがあるなぁ〜
こんな言葉が湧いてきました。

振り返ってみると、
高円寺、巣鴨の商店街、新橋、岡山県の倉敷でも そのまちらしさを感じる瞬間がありました。
そして、私はその’らしさ’に触れることができるマチに愛着を感じることがわかりました。
ずっとこのマチの雰囲気が消えないで欲しいと強く思います。

そんな気づきから、今回のコラムでは「まちにらしさを感じる瞬間」を
あくまでも主観ですが、言語化してみたいと思います。

日々まちまちは、お散歩コーディネーター並木と建築家見習いの佐藤で「まちを使わない人なんていない。だから語っちゃおう」と始めた、まちに特化したラジオ番組です。
ラジオでは、noteに投稿したコラムを元に、2人で「あーだ、こーだ」自由に語っています

このコラムに関するラジオは↓から!

◎‘らしさ’を感じるまちに共通すること

①このマチにいる自分、を意識している人が多い
下北沢のマチをイメージしてみると、
雑多に密集した建物に囲まれた道で、訪れる人も、マチに住む人も、商いをする人もラフでカジュアルな格好をしているイメージが思い浮かびます。
何と言うか、カルチャーを身に纏っている感じ。
実際私も、下北沢に行くから古着っぽい格好で行こうかな、という考えになります。
あのマチに行くから、こういう装いをしよう、そこにいる自分の装いをイメージできるマチには’らしさ’を感じます。
その町を、衣食住で体現するイメージ。
ある意味そこに自分が当てはまらない人はわざわざ出かけない。ハードルが高い場所にもなりますよね。

②近しい商売形態が並んでいる
特定のマチを思い浮かべるときに、色濃くイメージが湧くのは近しい建物や、業態が並ぶ光景です。
下北沢や高円寺なら古着屋と喫茶店、巣鴨だとご年配の方が好みそうな商店、倉敷だと川に沿って並ぶ古風な土産屋食事屋さん。
個人でお店をやっている人が多いなとも思います。
これは先程あげたマチにいる自分という意識、にも繋がっていると思いますが
好きなこと、生業にしたいことを、わざわざそこでやる意味を持てる場所といえるのではないでしょうか。

あくまで、外からみた視点で、生活している人にとってどうかはわからないですけどね…。

③ある一定の場所だけを訪れるのではなく、徒歩で回遊を楽しむ
流行っているカフェ、写真映えするスポット等、どこか一箇所だけに目的を置くのではなく、その街をぐるぐるしたくなる場所には’らしさ‘を感じます。
散歩が好きな私は、そのマチらしさを探すためにぐるぐると一箇所に目的がなくても回遊しますが(笑)
‘らしい’街ほど、路地に人が多い。それもそこに目的があるのではなく、歩いてたらたどり着いた、という人が多い感じがします。

(④)自治体が資金を投じて保存している
倉敷や広島の竹原、岐阜の高山など街並みが’らしさ’を保っている場所は
市町村が歴史的建造物群を条例によって保護する重要伝統的建造物群保存地区に指定されている場合が多いです。
街並みを’らしく‘保つために、国が保護の支援をしています。
保護されることで、収益に変えられないまちなみという価値を‘らしさ’として残しているように思います。

他にもあるかもしれませんが、それはラジオで話しながら発見していきたいと思います。



私は鎌倉生まれ、藤沢育ち
鎌倉っぽいな〜、湘南っぽいな〜と外の人からしたら思われるマチかもしれませんが、
少なくとも生まれた時からその地に住んでいる私の周りの人たちは、そのらしさを意識して生活しているつもりはありません。

どちらかと言うと、移住してきた人が鎌倉や湘南のカルチャーを形にしてるイメージ。

今自分の住む町が、住みやすく愛着の湧くまちであり続ける為には、私も負けじと‘らしさ’を咀嚼して大切に育てていく必要があるのかもしれません。

その’らしさ’とは、便利、流行ではないマチの特徴で、そこに足を運ぶ人が触れることのできる価値観、カルチャー。

そう考えると、一定数、生活や行動に対する価値観が近しい人がまちを定義し続けると‘らしさ‘は消えないのかも?
ただその価値観は固まるのではなく、寛容に外に開ていくものである必要もありそうですね。

そんなことを思った私は、とりあえず地元で’らしさ’探しを試みています。

みなさんの住むマチの’らしさ‘は何ですか?
一緒に考えて、行動に移して行けたら嬉しいです。

参考
伝統的建造物群保存地区
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/

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