人生の伏線回収

生きてたら、否応にもどちらかを選ばなければならない機会がある。

20代前半までは、満点回答がある世界線で生きていたに過ぎないと強く感じる。

毎分60mで歩く太郎くんと毎分40mで歩く次郎くんが出会う時刻や、傍線部aの筆者の気持ちを答えなさいとか、何かしらの正解が必ず存在した。

ただ20代後半、もっと言えば、就職活動を機にこの世界線は崩壊する。

年収を取るか、休みを取るか
安定を取るか、不安定でもやりたい仕事を取るか

正解はなくても、選ばなければならない。

恋愛も似てると思う。

顔はタイプでも貞操観念のない男か、顔はタイプでなくとも性格が善良な男か
ノリは良いが所々荒さが目立つ女か、美人だが寡黙で何処か儚さを感じる女か

正直、間違いはなくどちらの選択肢も正解である。

人生を歩む上で選んだルートには、必ず伏線が存在する。

あの時のあの出来事はこの日のこの瞬間のためにあったのか、と気づく日が来る。

なぜ自分はこの仕事を選んだのか、なぜあの時フラれてしまったのか、あの時の挫折が今にどう生きているのか

いまだに回収されていない伏線は多々あるけど、伏線を回収できる日が来ると信じ、歳をとる楽しみの一つにしようと思う。

死なない限り次があるのだから、死ぬギリギリまで選び続けたい!

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