葉っぱになれた日
小さな頃から病院が苦手でした。
先にお話しすると、お医者さんや歯科衛生士さんは全く悪くありません。
むしろ良いです(?)
なかでも歯医者さんは、苦手オブ・ザ・イヤー2024優勝という感じで、苦手です。
金属音や「虫歯」というパワーワードが、特に怖いです。
かわいい顔がついた歯の妖精みたいなキャラクターを見ると、「ほほえんでくるなよ」と思っていました。(ごめんなさい、君は悪くないよ)
そんなわたしですが、このたび、矯正を始めることになりました。
とっても嫌なのですが、このままでは健康に支障がきたされると危機感を覚えたため、覚悟を決めたのです。
矯正をするにあたって、歯を8本抜かないといけないと宣告されました。
恐怖以外の何者でもないです。
けれど決心したからには、抜くしかありません。
わたしは、信頼しているクリニックさんに紹介してもらって、総合病院で、4本の親知らずを抜くことになりました。
わたしは平然として、歯医者さんの椅子に座りました。
覚悟を決める時間があると思っていたのですが、椅子に座った途端、麻酔の塗り薬(?)を塗られて、気付いたら、歯、抜けていました。
歯医者さんは、治療してくれる時に顔に布をかぶせてくれます。
顔の上に緑色のタオルを載せられたとき、わたしは目を開いてみました。
すると、なんということでしょう。
緑色のタオルの繊維が歯医者さんのライトに照らされて、葉脈が浮き出ているではありませんか。
なんだか葉っぱになれた気分でした。
葉っぱは、こうやって人に見られているのかなあなんて思いながら、治療を受けました。
今のわたしは2本の親知らずと、おさらばしました。
生えてきてくれてありがとう、親知らずたち。さようなら、下の2本の親知らず。
どうかくれぐれも、歯の健康は大切にしてくださいネ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?