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にぎやかな静寂

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S38年生まれの低空飛行モノカキがのんびり語ります。
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2020年4月の記事一覧

おひまつぶしに。

おひまつぶしに。

怪談琵琶湖一周より
   消えゆく者たち その一 (時代と共に忘れ去られそうな話)
 

昭和三十年代のある冬のこと。
 雨合羽を着、長靴を履いた六十がらみの男がひとり田んぼ道を歩いていた。
 男は皆から竹やんと呼ばれていた。
 まだ正午を過ぎたばかりの時間であったが、昨晩から雪が降り続く荒天のせいで夕方のように暗かったという。
 〇〇村の辺りは、雪は地表に積る前に琵琶湖から吹き付ける風に吹き飛ば

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