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にぎやかな静寂

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S38年生まれの低空飛行モノカキがのんびり語ります。
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2016年1月の記事一覧

☆スキ 以外にも ☆大スキ とか ☆流石! とか ☆死ぬほどスキ とか ☆ハグしたい とか ☆頭なでなでしたい とかのボタンがあればいいのになあ、と思う。 

もっとあったらいいなと思うのは、しんどいけどがんばっている人に「☆黙って手を握って静かに背中を撫でてあげたい」ボタン。

たみさんの御針箱 (にぎやかな静寂)

たみさんの御針箱 (にぎやかな静寂)

 正月に両親や妹夫婦たちと寄った。思い出話に花が咲いた。
 この歳になると子どもたちの進級など成長にともなう話の他には、これといって未来に開いた話題もない。
 健康で平穏な一年であって欲しいということ以外に大きな願いもないから、自然とあの時はどうだった、あんなことがあったねぇと昔を懐かしむ話が中心となる。

 思い出話のなかに初めて聞く話があった。半分は忘れていたというべきか。
 母方の祖母たみさ

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白の情景

白の情景

 むかし、元旦からの3日間はどこの商店もデパートも休業していた。数少ない娯楽施設である映画館やボーリング場もお正月休みだったし、いうまでもなくコンビニのコの字もない時代である。
 近所の神社に初詣に出かけた後は外出する理由もないから、家でこたつに入ってミカンを食べながらテレビを見る、というのが田舎町における一般的なお正月の過ごし方だった。

 4日目か5日目に、映画を観に連れて行ってもらったことが

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