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小さな小さな自分との約束から始める

"The magic you are looking for is in the work you are avoiding."
携帯を見てたらふと流れてきた一つのフレーズに心を打たれた。「あなたが探している魔法は、あなたが避けている仕事の中にある。」非常に綺麗で素敵な言葉だなと。

人間であれば誰しもが、何か物事に取り組む時に「楽をしたい」と、そう思うんじゃないかな。だから、楽な方法を模索して、ダイエットであれば、運動をしたくないから食事に制限をかけたり、仕事であれば、力不足を感じてるのにその分野に関しての勉強を怠ったり、怒られる可能性があるから上司への連絡に億劫になったり。もしもそれで成長を感じられなかったり、結果が出ないのであれば、自分の行動を一度振り返ってみるべきで、自分はこの言葉にハッとさせられた。ただ、これはほんの導入で、2時間にも続くインタビューの中で、心を動かされたほんの一部に過ぎない。その中から、今回は「小さな小さな自分との約束から始める」というテーマで。

今自分がいるコミュニティから脱したい。夢を叶えたい。キャリアを変えたい。海外移住したい。どれも素晴らしい想いだなとは思うけど、携帯のアラームが鳴ってスヌーズボタンを押しちゃうような人には、到底成し遂げられないよね、ってそんな話。すごく興味深かったのは、他人との約束を守れる人は多いけど、自分との約束は守れないって人がこの世には溢れてる事実で、自分もこの類の人間だったと思う。例えば、友達をランチに誘ってみる。そしたらその友達が待ち合わせに遅れる、あるいは来ない、はたまた連絡を全く返さないってなると、ゆくゆくはその友達のことを信じなくなって、友達ではなくなって、ランチに誘わなくなる。それがわかってるから友達や他人との約束は守るんだけど、自分との約束はどうした?と。

朝8時に起きようって寝る前に自分自身と約束を交わしたはずなのに、スヌーズボタンを押して朝10時まで寝る。毎日30分でいいから英語を勉強しようと心に決めたはずなのに、3日後にはそんな約束がないものになってる。平気で自分との約束は破るじゃないか。そんなんだから、自分のことを信じられないんだろうし、自分に自信がなくなっていくのであって、その全ては「自分への尊厳」が欠けてるから。小さな小さな自分との約束を守った積み重ねが「自分への尊厳」。言い方を変えれば、自分のことを誇りに思えるかどうか。もしも自分に誇りが持てないのであれば、それは自分との約束を破り続けて、自分に失望し過ぎたからで、自分の声に耳を傾けることができていないから。だから、まずは小さな事柄から始めるべきだと思う。それはどんな小さなことでも良くて、朝9時まで携帯を触らないとか、朝起きたらベッドメイキングをするとか、家を出る前に部屋を掃除するとか、そんな些細なことでいい。それを達成するたびに、「よし、おれはおれとの約束を今日も守ったぞ」と。そういう小さな約束が守れれば、それより少しだけ大きな約束を守れるでしょ。毎日3km走ろうとか、毎日1時間英語を勉強しようとか。それを守れてたら、「自分への尊厳」はどんどん大きくなってきて、もしかしたら夢を叶えられるかもしれないし、キャリアアップできるかもしれないし、海外移住も夢じゃないかもしれない。なかなかその日が来ないけど、その日はそう遠くありません。もうひとつ言えることは、今の自分に誇りを持ってます。やり続けたから、すぐそこまで来ました。あと少しです。自分の声を聞くこと、自分との約束を守ること、それらの大切さを思い出させてくれる素敵なお話でした。

ちなみに自分の小さな小さな約束は、朝起きたら朝散歩が終わるまで携帯を触らないことと、家の掃除をすること。散歩のときは永遠に英語かドイツ語をブツブツ喋ること。親と通園してる幼稚園児が、そんな自分とすれ違う度に震え上がってます。齢一桁の子供には、刺激が強すぎるよね。

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