kiss×sisをいつも心の中に

7月3日
13時からアルバイト。
アルバイト先のジムに行くと女性社員さんと女性の先輩アルバイトさんがフロントに座っていて軽く挨拶をする。
そこはかとなく漂ってくるアウェームード。
お前はお呼びじゃないんだよと言われてるような、というか陰で確実に悪口を言われているんだろうな。
いい人達なんだけどね。オレが悪いんだよオレが。
いや、オレはやっぱ悪くないな。
フロントにいるのもなんか気まずいんで「店のチラシ、ポスティングしてきます!」というと2人もオレがこの場からいなくなることに喜びを隠しきれず「お願いします!」と深々と頭を下げる。
オレは300部ぐらいのチラシを受け取り店をでる。
近くの駐車場の草木が伸びている影にチラシを隠しヴィレバンに直行。
1時間半店内で涼をとり汗一つかかずにまた店に戻る。
「外暑かったのにすいません。ありがとうございました!」と労いの言葉をかけられたオレは「いやいやいやいやそんなそんな」と言い「そろそろ休憩入っていいですか?」と打診した。

7月4日
バイトが終わり22時ぐらいに家に帰る。
誰も家にいない。冷凍餃子を焼きながらきしたかのさんの栄冠ナインのYouTubeを見る。
今オレはっきりと言える。幸せだ。
これ以上何を求める必要がある?
餃子を食べ終えエアコンが効いた自分の部屋に入り、布団の上に横になると無意識のうちにシームレスな感じでスマホを手にして、エロネットサーフィン。
いい波を待ちながらネットの海に漂っていると、とんでもないビッグウェーブがやってきた!
オレは右手を股間に、左手でスマホを固定するオチンポグーフィースタイルでビッグウェーブにテイクオフ!
オレは見事波に乗り、海と一体となるヤマタツRide On Time状態
「こんな幸せあっていいのかよ!」エロネットサーファーことヒビキ・ローレンは今幸せの渦中にいます!
ガラガラガラガラ!「あ!ごめん!」カナツが部屋の扉をノックなしに開けた。
海は危険がいっぱい!水場の事故に気をつけよう!

7月5日
今日も13時からアルバイト。
店に入るなりチラシのポスティングをお願いされたので二つ返事でチラシを手に持ち店をでる。
少し離れたところにあるバイト先のポストに200部ぐらいあるチラシをポスティングし手ぶらで下北沢に放たれるオレ。
古本屋を2軒回り2時間ぐらい時間を潰してバイト先に帰る。
ちなみにバイト先はジムです。
店長に休憩取ってくださいと言われたのでバックヤードでYouTubeでも見ようかなとワクワクしていたら知らないマッチョがムキムキとした体を使いにくそうに動かしながらノートパソコンのキーボードを叩いている。
耳にはワイヤレスイヤホンをしており、なんか知らないけどオンラインで会議をしているぽかった。
オレが扉を開けたのに気づいているはずなのにオンライン会議に夢中なマッチョにムカついてでかい声で「休憩入ります!」と威嚇。
マッチョはムキムキだから軽い会釈。
確実にケンカしたら負ける。
だからあんま好きじゃないんだよムキムキなやつ。絶対に負けるから。
オレはバックヤードからプリプリしながら出ていき、フロント前のイスになるべくフロントにいる店長にオレが不機嫌なことがわかるように態度悪く座った。
休憩が終わり店長に「すいません、休憩バックヤードで出来なくて」と言われる。
勝った。溜飲が下がる音がきこえる。
ちなみに店長は女性で妹と同じ歳の24歳。
店長は何ひとつ悪くないのに。
オレ27歳。恥ずかしくないよ。全然。
すると、バッグヤードからマッチョが体を縮めながら扉を開けて出てくる。
女性店長と喋っているのを聞いていると結構お偉いさんマッチョらしい。
そのマッチョの語り口、ワードチョイスにイライラしていると女性店長が「トイレに行ってきます」と言った。
するとムキムキマッチョが「帰ってきたら尿の色教えてね!」と言った瞬間オレはもう、もう、もう、ダメだ、頭を掻きむしってしまいました。
「どうしたんですか!?大丈夫ですか!?」と女店長に心配される。
「頭が痒かったんです!」と類いまれなる返答で女性店長を納得させその場をいい感じにする。
その場にいた他店からヘルプできてもらっていた先輩と女店長とマッチョが帰った後、そいつらの悪口で大盛り上がり。
おそらく「帰ってきたら、尿の色教えてね」の言葉の真意はその場にいたオレたちへの牽制なのではないか?「オレは女店長とこんな事が言えるほど仲がいいんだぞ、羨ましいだろ?」というのが透けて見えていた。
ありがとう先輩。あなたがいたからオレは大丈夫だった。
中島らもが言っていたその日の天使の話を思い出した。

7月6日
今日はどうしても期日前投票したい!気分だったので夜勤から帰って来たワタコと投票所へ。

いっぱい投票したよ!
キラキラのレアな投票用紙だったらしい

都民として必然な義務を終えたので近くの喫茶店でモーニングを頼むオレたち。
ご年配のご夫婦が営んでいる趣きのある喫茶店で店に入ると席はオレたちが座るともう満席ってな感じの大盛況。
モーニングのセットに入っているバタートーストがお代わりし放題でとても嬉しくとても美味しくとてもいいお店。
ひとつだけ気になるところがあるとしたら、ホール担当の奥さんに対して、キッチン担当の旦那さんが「オイ、何回間違えてんだよ!」「そっちじゃねぇだろ!」「だ〜か〜ら〜2番はどっちともCセットだよ!」とちょっとだけえぇ・・・って思っちゃうような旦那さんの言い方ぐらい。
ただ、店のテレビでメジャーリーグ、ドジャースオオタニサンの試合が流れており、旦那さんが奥さんに「大谷、今日誕生日らしいよ」と教えてあげていた。
グッときたよ。すごく。めちゃくちゃ好きなんだね。
お代わりのバタートーストを奥さんがオレたちに渡す時「今日、大谷さん誕生日なんですって」と教えてくれた。
その後、18時から中学の同級生の友達の桜井と最近ご結婚された同級生の女の子と3人でお酒をいただきました。
その女の子と会うのは6、7年振りぐらいだったけどスゴいキレイだった。
いろんな話をしたが、ほぼほぼ中学の時の話で盛り上がったしオレの平均月給が12万ぐらいだと言うと女の子は少し驚き、少し笑ってた笑
店を出て先に女の子はオレと桜井とは違う電車だったのでお別れし、オレたちは駅のトイレで隣同士でおしっこをした。
オレが「うわぁ〜〜明日朝からバイトだり〜〜」と言うと桜井が「大学以来かも、バイトだり〜って聞いたの」とパンチライン。
そりゃそうだよね。みんな流石にバイトはしてないか同級生の人たちは笑
もしバイトしてる同級生がいてもオレより稼いでるか。
飯田橋のトイレで結構大きめな声で笑った。

7月7日
家でシェアハウスメンバー、タカボイ、トミー、タヨリ、そしてつくえ軍団最高責任者久保田つくえが明大前に殴り込み。
つくえ軍団とは、リーダーのつくえを筆頭にメンバーのタヨリ、ワタコと、ほぼちっちゃいものクラブとコンセプトは変わらない。
オレのことを産んだヤツ(お母さん)からすき焼き用のとてもいいお肉をいただいたのでみんなですき焼きパーティーだ! 
お母さんありがとう。
みんなですき焼きを食べながらワタコの部屋で裸になっなりならなかったり。
タカボイとつくえが持ってきてくれたとてもいい卵をといて、そこにおいしいお肉をつけて食べたりワタコの部屋で裸になったりならなかったりした。
すっごい楽しかった。

7月8日
池袋に来月のライブのエントリーを土田としんきの3人で行く。
エントリー前に池袋王将にて満漢全席ばりのオーダーをかましテーブルがパンパンに。
王将美味しすぎ。
色々話していると、しんきがアニメをほぼほぼ見たことないと告白。
そんな奴はいないとオレと土田が青春時代を彩ってくれたキモオタ臭アニメを羅列したが一つも見ていないとしんきは言った。
だが、興味はあるらしく明日土田の家でキモオタ臭アニメの鑑賞会をしようと約束する。
神保町ファーストステージに参戦しあえなく敗退。
全然ウケなかったし、全然ウケなかった。
久しぶりに会った同期のシャープペンソーにコントの音出しを頼まれたので引き受けることに。
ペライチの台本を渡されてこのタイミングで流してほしいとのこと。
いざ本番、シャープペンソーに支持されたタイミングで音声を流す。
何回か音出しをやっているが何回やっても緊張する。
もし失敗したらそのネタがおじゃんになってまうと思うと本当に怖い。
いいタイミングで流せたので一安心。
ペライチの台本に目を通すとネタが途中で終わっていたので続きを見ようと台本の裏を見ると何も書いていない白紙の右上に小さく東京ガスの電話番号が書いてあった。
なんでだかあまりわからないけどすごい面白かった。

7月9日
土田の家で夕方から臭アニメ鑑賞。
オレとしんきと土田の臭メンバー。
近くのスーパーでお菓子と炭酸を買い込み、しんきにまず臭アニメOPを見せる。
この臭アニメとは何を指しているかというと臭いオタクが見るアニメのことであり、悪く言っているつもりは一つもない。マジで。
だってそういうのを見てきたんだから。オレと土田は。
懐かしの臭アニメOPを観ながらオレと土田は「ウォォォォ〜〜〜〜!!!!」歓喜の雄叫び!
歌詞なんか見なくても口ずさめてしまう!!!
体がどんどん臭くなっているのがわかる。
あの頃の臭さに戻れている!
しんきが観たOPの中から気に入った臭アニメを片っ端から見ていった。
そこでオレたちはkiss×sisに出会ってしまった。
kiss×sisとはすごい簡単に説明すると主人公の男子中学生と血の繋がっていない一つ歳上の双子姉妹がひとつ屋根の下でいっぱいkissしたりするアニメです。
このkiss×sis本当に素晴らしい。
まずOPがとんでもない名曲。
すごいキャッチーでkiss×sisをわかりやすく説明してくれている。
確かオレも中学生ぐらいの頃、kiss×sisの漫画をチラッとどこかで読んだ覚えがある。
メチャクチャ興奮した覚えがある。
興奮して泣きそうになった。
でもオレはもう今年で28歳になろうとしている男。
流石に中学生の頃のオレとはわけが違う。
kiss×sis伝説の3話を観始めるオレたち。
まず懐かしさに興奮してしまい、目に涙が溜まる。
中学生の頃のカースト上位になれるはずの野球部に所属しているのにイケてなかったオレがおそらく中学の頃イケてなかったと思われる土田としんきと一緒にkiss×sisを見ている。
嬉しいのかなんなのかわからない気持ちでいっぱいになりマッハのスピードで駆け抜けている感じになる。
おもしろすぎる!こんなに面白いのかkiss×sis!
特にOVA(オリジナルビデオアニメ)
3人はどんどん臭くなりその匂いは窓の隙間から漏れ出し狛江を包む。
しんきは毎回EDがながれるたび、リモコンを手に取り間髪入れずに、矢継ぎ早に次のエピソードにカーソルを合わせる。
こんな素早く動くしんきを初めてみた。
みんなにも是非見てほしい。本当にすごいから
あぁ、あの頃に戻りたい。








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