第12話 彼女が…戻ってくる。

「あの、彼氏さん…?
彼女さんの親御さん…呼んでくださいます?
目を覚ましたので(笑)(笑)」

あ、忘れてた。俺は泣きながら…寝ていたのだ。

「馬鹿、かよ、」

と独りで呟きながら、彼女の親の連絡先を探していた。

見つかりそうにないので、彼女の親友さんから連絡先を貰って連絡してみた。

「久しぶりです、阿部ですが…あの、彼女…目が覚めました。」

と伝えた。

詳しい事情を話したところ…彼女の「母親」が来ることに。

僕も同行してくれという事だったのでそのまま残ることになりました。

「久しぶりね、元気だった?」

と姫愛羅ママに言われ、

「いや。最近別れたんですよねー」

と無理やり笑顔を作るの僕を見かねて、姫愛羅ママは

「なに、男でしょ(笑)(笑)、笑ってないと福逃すよ??」

と言う。

「姫愛羅にはもう会わない気?まぁ別れたからとかは分かるんだけど。
あの子の話…最後まで聞いてあげて欲しいの。
いいかしら?」

と言った。

また俺は逃げようとしてる。

駄目だ、彼女に聞かないと。

「わかりました。行きます。」

と言うと、彼女の病棟まで走っていった。

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