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愛車に求めるもの

今の車に乗り始めてちょうど10年になる。

以前乗っていたWILL vsから乗り換えた愛車は輸入車だ。輸入車に乗りたかった訳じゃなく、素敵だと思う車を探したら輸入車に辿り着いたのだ。

WILL vsを選んだ時も、操縦席もとい運転席周りのデザインと外観のカラーリングに惚れ込んでの即決だった。戦闘機のコクピットのようなメーターのデザインとヘッドレストと一体化した直線的なフォルムのシート、操縦桿のようなサイドブレーキ。何もかもが好みだった。

ある程度の年数乗ったあと巡り合った愛車は、ボディーのカラーの美しさに一目惚れした。
燃え上がる炎のような、邪気を払う緋色のような赤。それものっぺりとした塗装ではない、陽の光を浴びて煌めくような赤だ。
今まで乗ってきた車は白、ダークパープルマイカときて炎の赤。(走行しているとたまに走り屋に間違われたが決してそんなことはない。ちょっと独特な外観の車をこよなく愛する善良な一市民である。)
人生で一度くらいは赤いマシンに乗ってみたい。通常の三倍加速もとい安全な運転が出来る気する。そんな思いで購入したあの日が懐かしい。
そこから10年の間、ディーラーさんでもなかなかお目にかからないレアな故障を繰り返しながらも(Macもそうなのだが私がいじると電化製品も車もありえない故障が発生する。何故だ。)、自力での洗車と簡易コーティングに励んで可愛がり続けた。
雨が降ったり外気温が下がったりすると恐ろしい勢いでフロントガラスが曇ったり、出勤してから屋根に積もった雪が日中溶け夕方に凍結してドアが開かなくなったり、雪混じりの雨が降った時にパワーウインドウで開けたらガラスが下がったまま上がらなくなったり、サイドミラーを電柱にぶつけて木っ端微塵にしたり、トラブルは枚挙にいとまがないが、手とお金がかかっただけに印象深い可愛い車だ。

そんな子もそろそろ買い替え時が来ている。
美しい発色の塗装と、我が家の駐車場に収まるサイズなのは最低条件だ。
普通乗用車なのは確定だが、現行のガソリン車で行くか、ハイブリッドにするか、電気自動車にするか。同じメーカーで買い替えるか、はたまた他社に乗り換えるか。
5人乗りにこだわる理由もなくなったので選択の幅が広がった感はあるが、最近流行りの頭と肩に押し付けてくるようなデザインのシートでなければ何でもいいと思うくらいにはあのシートが苦手なので、選ぶ余地はあまりない。

買い替えまで約2年。
本当に悩ましい。

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