近づく、誕生日。
看護学生時代、母性看護実習で出産の見学をさせて頂いた。その中でもかなり印象に残っているお産がある。
赤子がなかなか出てこられなかったため、助産師さんが産婦さんの上に馬乗りになり、お腹を押してお産の介助をするシーンを目の当たりにした。
かなり強烈な場面だった。
指示を出す医師、汗だくの助産師、叫ぶ産婦さん、鳴り響くアラーム、、、、、
よくあることなのかもしれない。そもそも出産を見る機会なんてほとんどないし。
確か、その後ちゃんと赤子が生まれたはずなのだけど、そのことがすっぽり抜けてしまっている。
看護師として急性期病棟で勤務したけれど、10年近く経った今でもよく思い出せるほどのインパクトがあった。
出産は命がけ。
それは産婦にとっても、赤子にとってもそうで、頑張るのはわたしだけじゃない。赤子は全身痛い思いをして生まれてくるらしい。それでも今まで経験したことのないような痛みが確実に控えている、と思うとただただ怖い。怖いと思うと、先述の出産のシーンが思い出されて、余計に不安が増してしまう。
妊娠中ってもっとハッピーだと思ってた!
妊娠してみなければ分からなかったことが沢山ある。
妊娠だけじゃなく、実際に当事者にならなければ知らなかった、気づかなかったということはよくある。
妊婦さんって、柔らかいオーラを纏っていて、微笑みをたたえ、優しくお腹を撫でて、赤子を腕に抱くのを心待ちしている、、、そんなハッピーなイメージ。
想像力、乏しすぎ!
妊娠初期から今までずっと、何かしら心配なことが尽きない。
悪阻でゼリーとヨーグルトしか摂れないけど、ちゃんと大きくなってるかな、お腹にいてくれているかな。初期は胎動も感じられないし、健診の間隔が長くてそれまでずっとヤキモキ。
重たいものを持ったらダメ、ってどのくらいがダメなんだろう。夫にも協力してもらって、買い物は週末にするようにした。夫の協力は不可欠。
体重を増やしすぎてもダメ、増えなさすぎてもダメ。毎日体重計に乗って記録。体重が増えて苦労するだろうと思っていたら、後期まで全然増えなかった。
電車で優先席に乗っている妊婦さんがご高齢の男性に足を蹴られた場面に遭遇してしまい、電車に乗るのが怖くなった。
ここまで順調に育ってくれたけど、わたしも赤子も無事に出産を迎えられるだろうか。
ぐるぐるぐる、、、、、
心配しても解決しないことは、ひとまず置いておく。
まあ、その時にならないとわからないし、頑張るしかないもんね!無事に産むぞ!と覚悟を決めなくちゃ。
なかなか、それが難しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?