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おにぎり日報5あの夏は思い込みのなか

ツクツクボウシが鳴くともう夏も終わる。
気温の高い日はまだまだ続くだろう。しかし、夏は終わる。多くの人にとっての夏が。

よく、自分が子どもの頃の夏は今より…なんて台詞を聞くが、今の夏を子どもの頃の夏として生きる子どもたちには、いつだってピンとこない言い回しだろうなあと思う。
思い出すのがバニラアイスの木べらの味かマリトッツォのクリームの味かの違いだけで、大人になった時に思い出す夏のノスタルジックさに大した熱量の違いはないのだろう。
みんな、自分の世界を愛している。自分の身の回りにあるもの、見つけたもの、出会った人、別れた人だけが特別なのだ。

それはある意味では思い込みだけれど、その思い込みが無ければ人生には喜びも楽しみも趣味も仕事も恋愛もなくなってしまう。
人を幸せにするのは思い込みで、でもその幸せを保つには思い込む自分をどこかで(思い込みだ)と常に冷静に見つめる必要がある気がする…。

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