楽しい時間への下ごしらえ〜diary week5
2024/09/09 Mon
この日は、11月に予定している、子どもの居場所でのワークショップの打ち合わせ。依頼する友人は、絵描きからマルシェの主催、米づくり農家、DIY熱が高じて大工さんになって古民家の改修に取り組んだりしている、とっても自由な人。
居場所スペースとなる納屋の土壁がだいぶ脆くなっているので、そこの漆喰塗りを、ワークショップ形式で地域の子どもたちと一緒にやる予定だ。懸案事項もいくつか解消できて、あとは着々準備を進めるのみ。
いつも新たな刺激をくれる彼。次は金属を扱えるようになりたいと、今日は78歳になる鍛冶屋さんに会いに行ってきたそう。人生を自由に、本当に楽しみながら生きている人。こんな風に生きる大人もいる、自分の人生は自分で形作っていく、そのとっても素敵な実例として、子どもたちが彼に出会う機会にもなればいいなと思う。
夕方は地域のお母さん的存在の方から、居場所への備品提供のお話。こうやって関心を寄せてもらって、支えたいと思ってもらえていることを大切にしたいと思う。
09/10 Tue
子どもたちとの何気ない会話から、三男がふと「高校ってどこに行くの?」と聞いてきた。
「高校は、自分が何学びたいか、何したいか考えて、自分で選んでいいんやで。テストはあるけどな」と私が答えると、
パッと目を輝かせ「そうなん!」と言って、早速PCを開いて検索し始めた。
近頃、絵を描くことにハマっている三男は、美術科のある県内唯一の高校を見つけて興味津々に眺めていた。
”自分で決めていい”、ことに、三男がまず喜びの表情を見せてくれたこと、不安の表情が先立たないことにほっとして、とても頼もしく感じた。
私の場合、をふと思い出す。中学・高校の頃は、”自分で決めていい”ことに、とてつもない寄るべなさを感じていたように思う。なんでもできると思うほどの自信もなく、希望よりもネガティブな感情が強かった記憶。
自分の「好き」と思うこと、
時間を忘れて没頭できることを、まずは大切にしたらいいよ、
当時の自分が大切にできなかったなと思うことを、彼に伝える。
09/12 Thu
ある参加している活動団体のミーティングへ。そしてモヤっとして帰ってくる。なかなか組織外から提案されることに対して柔軟に対応できない。
私たちだけで望む社会は作りえない、色んな人と協働できなければ大きな変化など作り出し得ないと私は思うのだが、どうもリーダーの動きが鈍く、いつもいつも提案をはねつけられる。
こういうことが繰り返しあると、活動への熱意も下がる。
ボランティアでやっていることでもあり、
時間と労力を割く意欲を削がれてしまって、
少し距離を置こうかなと思いながらの帰路。
でもこの団体の掲げる大きな目標は、私の思いと重なる部分もある。
そこは見失うことがないようにしたい。
09/13 Fri
今日は11月の漆喰塗りWSの際に、お昼ごはんを依頼するお店に相談へ。
県内に何店舗かを持つSpoonさん。市内のお店はせいろ蒸しをメインメニューにしていて、お昼時も早めの時間帯を狙って行かないと、すぐに席が埋まってしまうほどの人気店だ。この店の店長さんが、たまたまご近所さんで、園の役員会をかつて一緒にやったこともある人なのだ。私はちょっと気後れしちゃうくらいおしゃれな人で、普通に出会っていても友達にはなってないだろうなと思ったりするけど、こんな風に後に活きるご縁があったりするから、役員仕事もあながち悪いことばかりではない。
8月に誘ってもらったマルシェに、たまたまそのお店も出店されていて、その時に食べた自家製ソーセージのホットドッグがとても美味しかったので、ダメ元で打診してみた所、「いいよ!」と快諾してくれたのだ。
ひとまずご近所さん話から始まって、ぽんぽんと打ち合わせは進み、無事依頼できることに。今からとっても楽しみ。楽しい時間に向けて、今は下準備の時だ。
09/14 Sat
少し暑さが和らいでくる頃、
という見込みで予約していたキャンプ場へ。
滋賀と京都の県境、深い山中にある場所で、すぐそばには透明度の高い渓流が流れている。予想に反し、34〜35℃の猛暑が続く中だったが、やはり山中だからか日中も外で過ごせる程度。
それでもテントを建てると全身汗だくになって、汗でベタつく肌に苦戦しながら水着に着替え、川へと向かう。
でも、この暑さのおかげもあって、大人もそれなりに遊べる水温。潜るとたくさんの魚が泳ぐ様子が見える。
岩場では子どもたちが大ジャンプを決めている。
その様子を見て、うちの子どもたちも目を輝かせた。最初は慎重に低い位置のジャンプ隊に加わり、慣れたらさらに高い所へ。川の地形は変化に富んでいて、上流まで歩いていくと落差があって流れが強く、天然のウォータースライダーになるポイントも。浮き輪に乗って何度も流されてみたり、色んな岩場から飛び込んでみたり。遊びは尽きない。
晩ごはんは、ダッチオーブンでローストチキンを焼く。
久しぶりにうちの家族だけのキャンプ。家族だけとなると、語り合うでもないが、火を囲んで静かな深い集中に入り、次から次に何かを思いついては、遊んでいる。
スマホやタブレットがなくても、ヒマだと言うこともなく、こんなに豊かに過ごすことができる。大人も自然の中にどっぷりと身を置いて、目まぐるしい日々を想起しながら、ぼーっと火を眺める時間に。
09/15 Sun
キャンプ2日目は、大阪に住む友達家族が加わってくれた。
以前はご近所さんだったのだが、子どもたちの中学受験を機に引っ越して、
それでもこうやって時々一緒にキャンプに行っている。今は子どもたち2人が不登校になってしまって、とても苦しい時期もあったという話も聞きながら、久しぶりに会ったお姉ちゃんは目指したい夢と進学先が見つかって、少しスッキリした表情。ああよかったな、すごいなと思う。
子どもたちに向き合って、変化していった友人もまた、本当にすごいなと思う。子どもが自分の思いや意志を表現できることってやっぱりとても大事で、大人ができることって、子どもが自分自身の足で立つと信じて、励まし続けることくらい。彼女たち家族を見ながら、そんな風に思う。
うちの子どもたちも大好きな友達。久しぶりに会って、近くの釣り堀で釣ったニジマスをさばいて、火を囲んで焼いて、たくさん食べて、たくさん語り合って。心から楽しい時間。