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240506 やけどをして、長男の言葉に救われる

お夕飯に我が家の定番料理、油淋鶏を作っていた。

以前より気負わず揚げ物ができるようになって、気が緩んでいたのか、鶏肉を高温に熱した油が入ったお鍋にドボンと落とすという痛恨のミスをおかす。

結構な量の油がはねて、右手の甲と指にかかって、久しぶりに火傷を負う。

冷やしていたら、長男が心配してみにきてくれた。

手の様子を確認して、動かしてみて、と。
軽く動かしたら、もう少しこういう動きもして、と病院の先生のようにチェックしてくれる。

うん、そのくらい動くなら大丈夫だね。

と、自信をもって言ってくれる。

ありがとう。
でも、見た目より、結構中が痛いんだよ、と本音が出てしまう。

そうしたら、

そうだよね、大変だったね。
でも、命がどうとかなったり、頭にかかったり、顔にかかったりしなくてよかったね。
痛いけど、このくらいですんで、本当によかったね。

と。

確かにそうだよね、うんうん。
ありがとう。

その時はそれで終わったけど、夜中の2時すぎまで冷やして、大分痛みが減ってやっと眠ろうと思ってベッドに入る。

とはいえ、まだ痛いなぁ、あーあ、どのくらいで治るかなぁ、と思ったとき、彼の赤ちゃんの時とあまり変わらないように思える、健やかに眠る幸せそうな、大好きな寝顔が目に入った。
それで、彼が私にさっき言ってくれたことを急に思い出した。

本当だね。
命に別状はないし、冷しやすいところだったし、頭でも顔でもないし。
何より、長男や飼い猫のゆきのにかからなくて、本当に良かった。

このくらいですんで、本当にありがたいな。
火傷をした指に、自分の不注意で火傷をさせてしまって申し訳ない、と、他のところをかばってくれたように思えたから、ありがとう、を心のなかで伝える。

最近、夫と、お互いおじいちゃんおばあちゃんになっても、ないものを数えてそれにとらわれるのではなく、あるものや、いてくれる存在に感謝して生きていきたいねぇ、と話していたことを思い出す。

長男のおかげで、感謝の気持ちでいっぱいになって、眠りにつけた。
明日おきたら、もう一度、彼にありがとうを伝えよう。

一度患部が痛くて目が覚めたけど、指につけた保冷剤を冷たいものに入れ替えて眠ったら朝まで深く眠れて、起きたら大分回復していた。




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