霜降り明星せいやのトークライブはロックンロールみたいだった

2023年は色んな生もの、いわばライブに行くんだと決意してから、毎月のように音楽ライブ、舞台演劇に行っている。ライブはまさに熱を肌に感じる伝導速度が速くて、そこから色んなことを感じとることができたし、感じぜざるを得なかった。

そして今日、今年初のお笑いライブとして、霜降り明星せいやの単独ライブ、「せいやがトークマスターになるためのライブvol.18」に初参戦した。

霜降り明星は2018年のM1の漫才を見たときから虜だった。未だに彼らのあのM1での舞台での漫才以上に笑った漫才がない。

2020年に初めて新宿ルミネで彼らの漫才を生で見たときは衝撃だった。

そこから、東京が少し遠いこともあって霜降り明星の漫才はまだ生で見たのは2回だけなのだが、ラジオは毎週聴いているし、しもふりチューブは毎日観ている。

そんな大好きな霜降り明星のせいやの単独ライブ。それは圧巻だった。
スーツ衣装ではないラフな私服のせいやがとぼとぼと身体1つで現れる。
そこから事前にアンケートをとったせいやに聞きたい質問を見ながらその場でトークしていく。
草月ホールに集まったお客さんは終始、笑い続けていた。中でも探偵ナイトスクープの話は凄まじかった。逆立ちで人はうんちできるのかの検証ロケの裏話。
途中、「これ下ネタでもなんでもないんですけど、僕男なのに潮吹けるんですよ」と言い出しそのときと同じ感覚で逆立ちうんちに挑戦し、うんちもゲロも出るという、爆強エピソード。思わず大下ネタやんけ!!とツッコミたくなるが、探偵ナイトスクープという歴史ある硬派な番組なゆえ家族も楽しみに待っていたという緊張感が盛大なフリになり、その時点で我慢ができずに笑ってしまう。
せいやの圧のあるトーク、割れるような爆笑の草月ホール。
こんなトークせいやにしかできないと思うと同時に、みんなが同じことで笑える同じ心を持った共同体感が、まるでロックを生で聴いたときと同じようで、全身に熱いものが伝導した。

チケット1枚握りしめた1人1人が集まって、1人の芸人にこんなにも笑わせられる。
そして、また明日から頑張ろうと生きていくことができる。これは普通の人間にできるようなことではない。人を笑わせる才能があるのはもちろん、こんなエピソードを持てるくらい売れたチカラと、トークで人を笑わせることのできるスキルを磨き続けてきた賜物なのだと思う。

ナイツの塙さん、オリラジの中田氏が霜降り明星はよしもとの宝だと言っていた。もうそれは多くの人が認めることだけれど、その凄さは想像を遥かに超えていた。

生きている間は彼らに会い続けたい。

来月も行きたい。

粗品の電蟹も行きたい。

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