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大物に感じる

昨日、銀座蔦屋のトーク会に参加してきた。

ゲストはD&Departmentのナガオカケンメイさんと哲学者の鞍田崇さん。
先日発売された美術手帖、“100年後の民藝”での対談からのスピンアウトという位置付け。

最近私が新しく心がけていること。
-大者に直接会いに行く
-出来るだけ近く正面でそのエネルギーを感じる
-大者に話しかけてみる

今回はテーマが民藝であったこと、
そしてケンメイさんに直接お会いしてみたい、という思いから即申し込んでいた。

開始10分前、最前列真ん中がぽっかり空いていて、花粉症でくしゃみが止まらないことを気にしながらも座らせていただいた。

いよいよ始まると、
これがびっくり、
ピタと鼻がおとなしくなる。。
なんていい子だ!

鞍田さんのリードでの
お二人のゆるくも響く言葉の数々に深く共感と歓びを感じながら、
それ以上にケンメイさんの在りように興味津々だった。

想像をはるかに超えてあったかい。

もちろんお写真や文章から半端ない温かさ優しさを感じていたけれど、
その存在感も言葉もお声も話し方も、
とてつもなく正直でピュアで謙虚で、
逆に勝手に親しみを持ってしまう。

ご存知のように、
各都道府県らしさをデザイン視点で編集されたガイドブック、D design travelは、実際にそれぞれ数ヶ月現地に滞在されて、その実体験に基づき構成されている。
情報ではなく、実感で。
故に体感や質感、人の存在が随所に濃厚に感じられる。
まさにケンメイさんの在り方価値観、生き方そのもののよう。

対談が終わってからしばらくモジモジしていたが、思い切って話しかけに行った。
(大者過ぎて、みなさん意外と話しかけない。)
本にサインを頂くという名目で、お礼をお伝えし、
特に何者でもないのですが、と自己紹介すると、
「僕も何者でもないんですが」とお名刺をくださった。
「感じる、をテーマにコーチングのワークショップやセッションなどしてます。」
わかりにくいですよね、とお伝えすると
(この自己紹介自体、するっと言っている自分に驚いた。ずっと言えなかったこと。この話はまた次回)、
「なんか、わかります!僕も〜(この先はまだ自分の中で反芻したい)」

ほんの数分だったけれど、ケンメイさんと繋がれた気がして、この瞬間を宝物のようにスキップして帰ってきた。

今年、幸運なことにこんな瞬間に恵まれている。

共通して、どの方もとても親しみやすい(受容のオーラがある)。
そして、目の前の何者でもない私をすら何気なく喜ばせることができる。
そして一言でいうとやっぱり大きい。
幅広くて深くて寛い。

実際には社会においてなされている彼らの偉業やインパクトの尊大さは、冷静に認識するととてもとても私が直接お話しできるような方々ではない。

けれど、だからこそ、
こういう方々に直接お会いしてお話しできることでの自分の人生への影響は計り知れないと思う。

家に帰って鏡を見て、
こんなに化粧がすっかりはげた真っ赤な鼻と目で話してたのか!とびっくりしたけれど、
そんなちっぽけなことはどうでもいいくらい、幸せなひとときだった。

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