2023/12/05(火)

先生の講演に行った。15年ぶりくらいだと思う。

講演中の先生はどこか楽しそうだった。昔受けた先生の授業を思い出した。ほんとうに驚いていて、ほんとうに探究しているように感じられた。

この人はどれだけ長い時間真摯にテキストに向きあってきたのかということを想像した。それでいて、先生は倦んでいるようには見えなかった。

一方、自分にはやるべきことなんかちっともないように感じられた。今もそう感じる。

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２週間ほど前に、シュティルナーの『唯一者とその所有（上）』を買った。「私の事柄を、無の上に、私は据えた」というまえがきのタイトルだけで心をつかまれた。心をつかまれたはずなのだが、その後きちんと読んでいない。

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知人の訃報。彼とは10年以上会っていなかった。

「おれたち太ったから、ダイエット勝負をしよう」とふたりで約束をした。彼はしばらくネット上にダイエット日記を公開していた。日記のなかの彼は、散歩をしても気が晴れないと言い、かっぱえびせんやピザを食べたり、お酒を飲み「こりゃ痩せねえなあ」と呟いていた。

おれはここ数年で痩せた。だから何だ。