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する優しさ、しない優しさ

かなり久々の投稿になりました。
生きていると本当にいろいろあります。一度こう!と決めたことも心身の状態でいとも簡単に崩れたり。人の心というものは繊細だと思い知らされる日々です。
最近の気付きをつらつらと書いていこうと思います。


私の価値観

気付きを共有する前にまずは私自身の優しさに対する価値観を言っておこう。(ここから小説っぽくなります)
私は人間が大好きだ。もちろん相性はある。誰でも好きになるというわけではないが、生理的に無理じゃない限りは最初からコミュニケーションすら拒否するということはない。
そういう性格なので、誰かのためになにかを”する”ことが好きだ。相手に喜んでもらいたい、もちろんそれもある。だがそれだけではなく、誰かのためにと思ってしている自分が好きなのだ。
行為にもいろいろある。褒める、プレゼントをする、悩みを聞く、体調が悪い時に助けるなどなど。
人はそれを”優しさ”と言うのだろう。私もそう思っているし、そんな人間でありたい。

”する”優しさ

私が言った褒めるなどの行為は、いわゆる”する”優しさである。素晴らしいことではあるが、”する”行為には時として”やりすぎ”として相手にとらえられる場合もあると思う。必要以上に褒める、身の丈に合わないプレゼントをする、悩んでることはないかと自分から聞くなど。
一見優しいと感じる行為にも”やりすぎる”ことによって逆効果になってしまう。たとえ自分がその人のことをどれだけ大切に思っていてもだ。
”する”優しさには自己満足という自分の欲求を満たすことも含まれている気がする。特に私のような誰かのために何かをしたいと思っている人間が陥りがちなのだろうと思う。

”してあげる”に対して思うこと

”する”と”してあげる”は少し違う。言葉の綾で「○○してあげる」と言うことはあるが、積極的には使いたくない。”する”は自発的であり自己完結であり自己満足のニュアンスが強い。相手に対する見返りを”ほぼ”求めていない。
それに対して”してあげる”は自発的ではあるがどこか恩着せがましく感じるのは私だけだろうか。もちろん相手が求めていることをしてあげた時はそうも感じないのだろうが、言葉には出さずとも「感謝しろよ」感が強い気がする。
一方で、”する”方にも見返りを”ほぼ”求めていないとつけたのは、全く見返りを求めないのはかなり難しいと思うからだ。
例えば、相手が風邪で寝込んでいたとする。そこで必要そうなものを適当に買って持っていく。いわゆる”する”優しさである。
自分が同じく風邪できつい時に同じ行為をしてほしいかと言えばそうではないが、感謝の言葉もなかった場合はどうだろう。多少なり感情の波は立つのかなと思ってしまう。
例を挙げてみたが、そもそも風邪できつい時に助けてくれた人に対して感謝できない人側に問題がある、それはいったん置いておこう。
ややこしくなってきたが、要は自分のした行為に「○○してあげたのに」と思ったり、愚痴ったりすることが多くなったら危険信号だということだ。

”しない”優しさ

これまで、”する”優しさに対して述べてきたがようやく”しない”優しさの登場だ。また”やりすぎない”もここに含まれる。
”しない”優しさを例に挙げると
・相手の話を遮らない
・余計な一言を言わない
・相手の求めていないことまでやりすぎない
・嘘をつかない
・裏切らない
などだろうか。
私の感覚だと”する”優しさより”しない”優しさの方が難易度が高い。相手の悩みを聞くことはできるが、話を遮らずに聞くのは難しい。ついアドバイスをしたくなるし、話を聞いている最中も次何を言おうかと自分のことを考えていることも多い。
機嫌がよく、なんだか調子がいい日、余計な一言を言ってしまいがちだ。
自分がお返しを求めていないにしても、高価すぎるプレゼントは相手に対してプレッシャーを与えてしまう。
自分が良かれと思っていてもそれが本当に相手が求めているかはよく考えるべきだ。
歳を重ねて、この”しない”優しさの重要性を感じている。

優しさに敏感でいたい

人と接していて、この人なんだか感じがいいなと思う人は”する”優しさより”しない”優しさができる人なのかなと思う。
文字にして挙げてみてなるほどなと思った。この”しない”優しさには気付きにくいという特徴もある。なぜならそれを意識してしていないかが分からないからだ。自然にできる人と意識している人は短い人間関係では特に気付けないと思う。
だからこそ、自然にでも意識しているにしてもその”しない”優しさを持っている人を大切にしていたいし、敏感でありたい。

まとめ

”する”優しさも”しない”優しさも優しいには変わりない。
してもらった優しさには敏感でいたいし感謝したい。そしてその優しさを返したい。
あなたの思う優しさはなんですか?
最後までお読みいただきありがとうございました。

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