異世界四天王 5本勝負その1
2021ねんふゆ… アマゾンプライムは クソアニメのほのおに つつまれた!
しかし クソアニメマニアは ほろびてはいなかった…
そんなわけでこんきの いせかいしてんのう(ごにんいる)を じゅんばんに しばきたおす ばかやろう オレはかつぞ おまえ
ちゅうい、ばりぞうごんがとびかいます。
エントリーNo.1 「俺だけ入れる隠しダンジョンで世界最強」
あー、もう一回言ってくれ。なんて?
俺だけ入れる隠しダンジョンで世界最強
タイトルから既にキツい。
所謂異世界アニメにはおおよその共通点がある。この記事を読む皆様の大体は見える地雷は踏まない主義かと思われるので、ここで紹介しておこう。
世界観は中世ヨーロッパ的なものが用いられる。街を斜め上から眺めるカットは全部城郭都市だ。和菓子にお茶、ウッチャンにナンチャンが付随するように主人公たちは剣と魔法を使い亜人やらモンスターが跋扈している。
王道ファンタジーと違う点はステータスだのスキルだの数値化された概念が非常に普遍的な点だ。能力が簡単に可視化されており、王道♂では強い奴は恐竜を座布団がわりにして肉を齧っているのに対して、異世界では「『ドラゴンキラー』のスキルを持っているなんて…!」と描写されるわけである。
ファンタジーのジャンルはトールキンに、初期のRPGはウィザードリィにその大きな影響を受けるようにこの手の作品はコンピューターRPGにその大きな源流を持っているわけである。
何故RPGを題材に使うのか?最近の読者はもうトールキンに影響を受けた3次作品を知ってるか知らないかくらいでRPGの方がコモンセンスとして優秀なのか、それすら特に考えず先人をコピーしたからか、作者の引き出しがクソだから大して考えなくていいゲーム世界観を採用してるからか、はたまたその全部は定かではない。これをSFかファンタジーか考えるのは双方に失礼なので以後イセカイ系と呼称する。
とかく異世界では能力は可視化される。では主人公はどのような能力を持っているのか?大体はひょんな偶然や現世から転生する際のスターターキットとして凄まじい能力(単純に超強いものや、万能ラーニングなど)を与えられる。そうやって持たざるものにイキったりうろ覚え現代知識で儲けてスローライフするか神を殺すのが異世界テンプレートの概要だ。
主人公のスペック
主人公がどういう能力を持っていて、それでどう異世界の生活をハックしサクセスするか?イセカイ系を他のそれと区別する要素は基本的にこのワンアイデアに集約される。そしてなろうとそのインスパイア作品群で面白くない方の作品はそのワンアイデア以外に作品を構成する骨子を持たない。故にこの手のクソアニメではまずは主人公のハック方法を押さえればラプラスの悪魔の如く作品の進行はおおよそ理解できると言っていい。
異世界ダンジョン主人公ノル君の初期スキルは…
大賢者…脳内Googleで分かっていないことも分かる、デメリットとしてめちゃくちゃ頭痛くなる
もうこれ勝ちじゃね?まずは頭痛を和らげる方法を検索してさ…作中ではこのスキルはメインではないのでそういう成り上がりには使われない。こいつの役割は推理だの探索だのそういうパートに時間を割かないために次の目的を教えてくれるヒント機能だ。攻略wikiかな?
そしてこの頭痛のデメリットは女の子にキスしてもらうと治る!もう一回いいます頭痛のデメリットは女の子にキスしてもらうと治る!!。えぇ…デメリットふみ倒しはよくある話だが、ここでストレートに性欲を満たすのは初めて見た。
主人公はこの大賢者で見つけた隠しダンジョンをこれまた大賢者で知ったパスワードで侵入する。すると入ってすぐ左の扉に歴戦の冒険者が捕まっておりすぐに最強スキルセットを貰った!(1話Aパート)とことん聞き込みや苦労(例えば逃げながら頑張ってダンジョンの奥に行った)だのはしたくないらしい。最強スキルセットの中身はというと
創作…好きなスキルを作る。コストにLP
編集…スキルを弄る。コストにLP
付与…スキルを与える。コストにLP
LP…生命力。何故か物欲食欲性欲を満たすと増える。
『めだかボックス』を思い出しました。なんでもできる上に、その万能性でコストを自己補完するのが非常に容易に見える。しかしこのアニメはそんなハックをする気はないらしくLPの取得手段はほとんど性欲である。LPはコストの概念として作用し主人公はやりくりにちまちま頭を悩ませるのだが、もうヤク中セックスすれば解決じゃんとしか言えない。道中ではおっぱい全振りのくだらないシチュエーションが積み重なっていく。ムダだなぁ…無駄無駄…。
こんなになんでもできるのになんでもしようとするのはスローライフを描きたいからではなく作者にそれを使いこなして面白くする自信がないからだ。
ドスケベPDCA
主人公の二つのスキルはコストにエッチな行為を望んでいる。主人公は事態の対処をして必要経費としてスケベできるわけである。元々、あらゆる行為にはその代償が必要なものだが…男子高校生のオナニーで発電できたらなと何が違うんだ。なんという下劣な永久機関か…恐ろしいのはこの作品に出てくる人間型のオナホは男の性欲を満たすことに目がないのでひたすら痴態・狂態を演じられることになる。
作品に対する苛烈な暴言にきこえるが、このアニメでは女性が登場するカットでは胸と尻をアップで映し、巨乳どものゴム鞠みたいな躍動感のない胸はぷるんとかぽよんとかいうSEを立てる。原作が下劣ならアニメ制作陣も下劣だと理解した上で下劣に作ってくるのだ。しかしいかんせん性癖が未発達なのかバブル以下のセンスでギャグポルノの如くさまざまなシチュエーションが消費される。俺もうこんなんんじゃおっぱいが嫌いになっちまうよ…
フェミニスト兄貴はこの作品の時代逆行ぶりに悶絶するかもしれないが同時に通常のエロ大好きオタクも悶絶しているので布教をすればお互い相手を倒せるかもしれない。それくらいこの作品は冒涜的である。あらゆる事態が性欲から得られたエネルギーで解決されていいき、主人公は事態解決のご褒美でとりあえず胸を押しつけられる。それが全てだ。たまに主人公が人格者ぶるのが本当にウザい。
試練、苦難、大いなる責任、強さって何?
なろう系中世ヨーロッパ風ステータス可視化エロコメファンタジーもどき…縮めてナーロッパのアニメ化は大体クソつまらない。ではつまらないことと主人公が苦労をしていないことには相関があるのか?
誰しも楽して成果を得たいはずである。なのにどうして楽をするアニメにつまらなさを感じるのか?別に修行シーンの人気があるわけでもないのに…これを解決する一つのキーワードは感情移入である。
ナーロッパでは主人公と自分が一体化できればこの上ない夢の世界である。金・暴力・SEXその全てが満たされるからだ(冗談みたく聞こえるがほとんどの作品は何故かこの3つをほぼ確実に満たす。本当に三大欲求なのか?これ)。だがその主人公に感情移入させるためのドラマが不足しており、客観視を強制されるアニメでは特にその影響が顕著になる。そして、感情移入できない場合でも物語の面白さを客観的に担保してくれるのも苦難や試練などを手段としたドラマの持つ構造的な面白さ=続きが気になるなのである。
ではナーロッパでドラマを展開していく上で苦難や試練が求められる具体的な理由は、主人公が大きな力を持ちそれで大きなことを成そうとするからである。力を持った以上はその責任にどう向き合うのか?向き合ってその答えに現実がどのように答えるのか?そしてそれを通じて主人公の価値観に対してどのような作者の解釈が与えられるのか…と言ったものが上で言った構造的な面白さに繋がると考えられる。
隠しダンジョンを見てこの種の話題について感じたのは、才能・技術を可視化したスキルを自分が弄れることや、他人に弄られる事に誰もがとにかく無頓着な点である。生まれ持って足が速いものの瞬足を消去するシーンなどがありそれは言うなれば人生やその積み重ねの否定である。
上からポンと恵んでもらった能力でプロアクションリプレイ弄るみたいに自分に才能を付与しまくるだけに飽き足らず、他人の人生にも干渉し続ける。安易に力の表現を簡易化し続けた結果それをいじることに何の抵抗も無くなって何かがおかしくなっている。
普通はプロアクなんて小学生で弄りまくったらつまらなくなって中学生の頃に飽きるのが関の山だと思うのだが…まあいいや、寝る前の妄想にあんまりなんか言ってもしょうがない。
簡単にいじれ過ぎるので見れば疑問に思うだろう
皆さんもこれを見た後に自分の好きな主人公が何でかっこいいか、何が強いか考えてみてはどうだろうか?クソの利点は面白い作品の面白さを引き立ててくれる事である。スイカにかける塩みたい。
総評
つまらなさ…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
お下品度…⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
もう二度と見たくない度…⭐︎⭐︎⭐︎
おまけ、このアニメで1番シコれるシーン!
キャスト欄。これは1話でまだ完全ではないが回を追いオナホが全部揃ったらもう豪華声優陣の並びでシコれる。
宿儺ァ!俺は好きにしてくれて構わない!何でもする!だから…堀江由衣さんと鬼頭明里さんを…このアニメから解放してやってくれ!
あっそ、2期とか絶対やんなよクソが
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