見出し画像

信州 松本の水

ペットボトル入り"水道水"

少し前に入手した、「信州 松本の水」
飲まずにずっと冷蔵庫に入れてましたが、ついに開栓。いただきました。

画像1

 水道の蛇口をひねれば出てくるやつで、つまり、松本市民が24時間365日使っているのと同じ品質のものですね。(厳密には違うんですが)

画像2

 松本市は北アルプスがたくわえた恵みの地下水を水道水源として利用しています。
 「信州松本の水」は松本の地下水源のうち、最も多く水道水として使われている「島内第1水源地」の地下水をそのままボトル詰めしました。
 コーヒー、お茶などにもお使いいただき、まろやかな風味をどうぞお楽しみください。

 「水源地でそのままボトル詰め」というのを文字通り素直に受取れば、水道管による不要な雑味や汚れが入っていないという点で、”より美味しい”んだと思います(笑)

 たしかに、ちょっと美味しい...かも  (馬鹿舌ですみませんw)

 ちなみに、ボトリングは、奥長良川名水株式会社さんがやっているようです。

島内第一水源地

 採水地の「島内第一水源地」は、松本市の主要水源の1つです。

画像3

2019年8月撮影 松本市上下水道局 島内第一水源地

 島内第一水源地は大正13年(1924)に竣工し、1952戸に給水を始めた、松本市で最も歴史のある水源地です。[1]
 揚水された水は奈良井川対岸の城山まで汲み上げられ、そこから市街地へと供給されました。その後、人口増加に合わせてポンプや第二水源地を増設するなどして現在に至ります。

 写真の建物は、大正12年(1923)に建てられたポンプを収容する建物で、松本市の有形文化財に登録されています。

水質

 ボトルに記載の成分表示を見てみましょう。

栄養成分表示(100mlあたり)
エネルギー ・・・・・・・ 0kcal
たんぱく質、糖質、炭水化物 0g
ナトリウム ・・・・・・・ 0.56mg
(食塩相当量 0g)
カルシウム ・・・・・・・ 1.80mg
マグネシウム ・・・・・・ 0.26mg
カリウム ・・・・・・・・ 0.15mg
ph値 7.3
硬度 56mg/L (軟水)

 この成分は、そのまま採水地の「島内第一水源地」の成分と思っていいでしょう。

 島内第一水源地の設置時の調査[1]によると、

蛇原(※)の地下水は梓川の地下水が伏流して砂礫層を潜ってくるため、自然に濾過されるので、きわめて水質が良く清浄であった。
濾過池がなく、沈殿池もない水道の配水池は、当時全国に例がなかった。

※じゃばら。島内第一水源地のある地籍名

とのことで、当時からかなり綺麗な水だったことがわかります。

 美味しくて安全な水が蛇口をひねればすぐ飲めるのは、ありがたいことですね。水道局のみなさん、ありがとうございます。

参考文献

[1] 松本市水道七十年史編纂委員会. 松本市水道七十年史. 1993.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?