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「暴力についてのセビリア声明」

コロナ休校の中で、子どもらはテレビ、スマホ、ゲーム、漫画、DVD漬けで、昼夜逆転になっている。

大学生には、こんな時こそ本を読んで頭を鍛えるチャンス、学生時代が最も吸収できる時だと強調して、たまたま放置してあったテキストを目につくところに置いといたが、食指が動かなかったようである。

「暴力についてのセビリア声明」

ユネスコで1986年に発表されたものだそうで、戦争や暴力は人間には避けがたいもの、人類の本能によってひき起こされるものとする言説に対して、戦争は社会的に作られるものだとして正面から否定し、退けている。
人は協力共同して、利他的に行動することで人間間の摩擦を減らし、暴力や戦争を抑制することができることへの確信を、世界の若者に向けて説得的に発せられたメッセージである。これは、人間とは何かと問うことでもあり、自分はどう生きるかを問うことでもある。

コロナ危機の中で身近に起こりつつある分断、差別、憎悪をいかに抑えるのか、人類が到達した知恵に学び実践していかなければならないと思う。

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