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野球カメラ女子が野球場で写真を撮るときに考えていること

こんにちは。Hinoと申します。2年前ぐらいにプロ野球観戦にハマりまして、ここ1年ぐらいは球場に行ってデジタル一眼レフカメラで写真を撮ったりしています。愛機はNikon D5300、愛用レンズはTAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USDです。また、タイトルに「女子」と入っていますがもう女子と呼べる歳ではありません。お察しください( ´_ゝ`)

今回は野球場で写真を撮るときに考えていることなどをお話したいと思います。つらつらと書いておりますが、球場で写真撮る人ってこういうこと考えてるんだ〜へぇ〜とコーヒーでも飲みながら読んでいただければと思います。

どんな写真を撮りたいか

私は球場ではもっぱら練習中の写真、しかも投手ばかり撮っています。推しがみんな投手だからです(*´ー`*) 試合中より練習中のほうが、選手の素の表情や面白い行動が撮れるので好きです。

試合がある日は、球場は試合開始2時間前に開場することが多いのですが、その時間にはビジターチームがグラウンドで練習をしています。投手は外野でストレッチや走り込みをしているので、開場したらすぐに外野にダッシュして写真を撮りはじめます。

総重量3kgのカメラで、ぶっ続けで1時間ほど写真を取り続けます。手持ちで撮影していたときは、練習が終わったあと、10分ほどはレンズを支えていた左腕が使い物にならなくなりました。今は腰を痛めたので一脚を使っています……

写真を撮るときに心がけていること

ありがたいことに、たまに「写真、上手だね」と言ってもらえることがあります。私より上手な方はたくさんいらっしゃいますが……(*ノωノ) 私は加工には最低限の手間しかかけませんが、以下のようなことは心がけていました。

いい場所を確保する
どんなにいいカメラを持っていても、席によってはネットが写り込んだり、後ろのほうの席だと遠すぎて、どれだけ望遠のレンズでもうまく写せません。練習中ならどの席のチケットでもフェンス前まで行って撮ればいいですが、試合中の写真を撮りたいならばなるべく最前の、いい席を確保するのが重要です。

構図の手法として確立されているものに沿ってトリミングする
三分割法など https://www.mori-camera.com/kouzu/3bunkatsu.htm を意識しています。

写真の中の色のバランスをいいかんじになるように調整する
ベースカラー:70% メインカラー:25% アクセントカラー:5% が綺麗に見えるバランスだそうです。野球の場合は、選手の服やグラウンド、スタンドの色などはこちらでは決められないので(笑)、写真の色の割合が、なるべくバランスがよくなるように調整します。

大量に撮って、いい瞬間の写真だけ出す
ひとときも被写体から目を離さず、シャッターを切り続けなければいい瞬間は撮れないのです…! そもそもの量がなければ、質はついてきません。

一番大事にしていること
野球の写真においてはポーズや小道具、背景なども自分で決めることはできません。ポートレートなどと比べて個性が出しづらいのです。「いい機材を使っている・カメラの設定が適切である」ことは大前提として、いかに「被写体の選手の一挙一動を撮り逃がさないか」が野球写真のミソであると思っています(個人的な意見です)。

「好き」にはかなわない

スポーツ選手の写真は、その選手のことが大好きなファンが撮った写真が一番魅力的です。写真を撮るようになってから、選手が写った写真を見ると、それを撮った人が被写体のことをどう思っているのか、なんとなくわかるようになりました。「◯◯選手かっこいい!大好き!」という気持ちが伝わってくる写真は、見ているこちらも幸せな気持ちになります。

逆に、「この写真撮った人、被写体の選手に興味ないんだな」というのもよくわかります。私は推しの選手に愛が偏りがちなので、私の写真を見れば愛の差がありありとわかります。なので、好きな選手しか撮りません。どれだけ撮るものが偏っていようと、好きじゃないものを撮るのは、時間やSDカードの容量がもったいないですから。好きな人に任せればいいのです。

先ほど「ひとときも被写体から目を離さず、シャッターを切り続けなければいい瞬間は撮れない」と書きましたが、実際にやってみると、けっこう大変です。グランド上には有名な選手がたくさんいて、目移りします。みんな撮りたくなります。そうやって別の選手を撮っている間に、推しの選手がすごくいい顔をしていたのを、撮り逃してしまうなんてこともよくあります。そして、1人の選手をずっと見ていて、シャッターを切り続けるという作業は、とても疲れます。愛がなければできないなぁ、と、重いレンズを支え続けて、力の入らなくなった左腕をぶら下げながら思うのです。

それでも球場へ写真を撮りに行く

球場で写真を撮るのは疲れます。私は全力で練習を撮るので、いつも試合が始まるころにはへとへとです。「今日はあんまりいい写真が撮れなかったなぁ」「曇ってたから全体的に暗いなぁ」という日もあります。ですが、そんな日でも1枚ぐらいは「いい瞬間が撮れた!」と思える写真が撮れたりします。そんな充足感を求めて、私は今日も球場へ足を運ぶのです。

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