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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第16試合 ~ほろ苦い綱渡り~

概要 

押し引きのバランスは、ほんの僅かな差が命取り。
経験を糧に。怪物はまだ、化けられる。

神域リーグ第6節前半(第16~17試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


ハイライト

前節はまさにチームゼウスの日。
最高の状態で後半戦に突入し、一気に奪取といきたいところ。

そんな第6節の先陣を切るのはFra選手。

卓を囲むのはこの4名。
チームアトラス:村上淳監督
チームゼウス:Fra選手
チームアキレス:天宮こころ選手
チームヘラクレス:因幡はねる選手

トータル首位のずんたん監督を、
決死のトップで食い止めたい他3チーム、という構図に。


東2局 0本場:ギリギリの綱渡り

親番を迎えて連荘したいFra選手。
ところが、子の仕掛けに対して自身の手がイマイチ伸びない。

7mツモ切り

チートイツが面子手か悩ましい局面で、Fra選手は萬子をツモ切り。
この一打、かなり際どい押し引きである。

親とはいえ、自身の手がこの巡目にしては遠いツラい手牌。
この状態から対面の2副露にノーケアで進行するのは、かなり微妙なところ。

"自身の手が遠い"というのがミソだ。
7mだけではなく、この後ツモった不要な牌もしばらく全部ぶつける事になる。

結局押し切って、聴牌連荘に繋げたのはお見事。
ただし、本当にそれがベストか? という検討の余地はありそうだ。


東2局 1本場:繊細に or 大胆に?

前局粘って、連荘しているFra選手。
しかし展開が依然としてキツく、この局も先制リーチを打たれてしまう。

ツモr5s、打r5p

無筋が増えてきたところで、撤退の現物打5p。
丁寧で良い一打だが、実はここは押し切っても良い局面。

遠い手だが、先程の0本場とは決定的に違う点がある。
・自身の手が良型高打点ほぼ確定
・ドラが見えきっていて、相手の手が安い

前局押し切ったのなら尚更、ここは攻めるという選択もできそう。
こうした綱渡りの難しさこそが、麻雀のゲーム性。

結果は耐えて流局、親流れとなった。


南1局、南3局:とびでた師匠の金言

見事に立ち回りつつ、2着目で南入したFra選手。

審議の打6m

南1局、少々もったいない打6m。
ドラを活かす打南か、ダブ南を活かす打9mが良バランスか。

検討配信で、この局を見た鴨神にゅう選手から金言。

「字牌を持とうとする意識が、一歩早い」

シンプルでわかりやすいアドバイス。

ツモ9p、打北

南3局の3巡目も同様で、9mか發のほうがより素晴らしいと思われる。

字牌の扱いも含め、全体的に
自身や他家の手牌価値を見極めての押し引きが難しい半荘だった


終局


よく耐えた3着

結局、Fra選手はなんとか耐えて3着。
内容的には、何よりも本人が納得していないだろう。

それでも、"アトラスにトップを取らせなかった"という点では、
3チームの大健闘といえよう。

麻雀はバランスを取るゲーム。
初心者から上級者まで、その綱渡りに苦心する。

だからこそ楽しい、ということも忘れずに記しておこう。
それに、押し引きの上達にはどうしても実戦が必要なのだ。

Fra選手の能力とチームゼウスの環境なら、
リーグ戦の最中にもう一段階も二段階も強くなるだろう。

その頃には丁度、優勝が決まるかもしれない。
そんなの最高じゃないか。

完璧なシナリオに期待しつつ、後半戦にドキドキしていよう。
怪物はまだ、化けられる。

それでは、今回はこのあたりで。


引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓

神域リーグ本配信 第6節(第16~18試合)アーカイブ↓



↓次回観戦記はコチラ


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