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一億総クリエイター時代と書かれたTシャツを破り捨てた2020年

日曜の午後、いかがお過ごしでしょうか?

10年以上のお絵かき歴を手放し、絵を一から学びはじめて約123日目。

…今日は12月13日。個人的な体感ですが、2020年内の体力は使い切ったように感じます。笑
少し早いのですが、今年のお絵かき活動に関する総括をしてみたいと思います。

2020年、絵を描く上で一番の気づきは

「本来、自分が楽しむために描いてたよね、絵って。」

です。

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今年は「絵を描く」という事に向き合った年。
中学の頃、友達の絵を真似し、好きな漫画のキャラを描き、その手癖だけで3×歳まで絵を描いていました。(夫と出会ってから6年間、描くのを忘れてましたが)

学生時代も美術的なものは一切学ばず、デッサンも苦手で、人体・模写もそっくりに描けないからやらない(未完成提出)、という学生。
(レタリングの授業中、そっくりに書けないという理由でオリジナルの書体を作り出し、はじめて先生に褒めてもらったのが印象的)

幸い(?)なことに、私の絵が下手だと罵ってくる友達もおらず、数少ない友達とお絵かき大会をするのがとても楽しかった。社会人になったあとも、ネットの手書きブログで絵を描いたり、今は無きファンロードにハガキを投稿し、掲載されて自室で1人小躍りしたり。

誰かと一緒に絵を描き、見せた相手が喜ぶ嬉しさ。1人で絵を描いて上手くなる楽しさ。インドアで交友関係も広くない私は、社会人になっても暇さえあれば絵を描いてました。

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妊娠した4年前、世の中の「絵を描く人」の行動が変わっている事に気づきました。自分で絵を描いて、ネットで発表する。昔からHPや個人サイトはあったものの「SNSという空間で発表し、ファンの数が目に見えてわかり、仕事につながり、お金が発生する」ということが少しずつ行われている時代に衝撃を受けました。

自宅にいても、絵を描ければ、発表すれば、もしかしたら働けるかもしれない。当時妊娠して仕事をやめ、家で時間を持て余し、働かない事に不安を抱えていた私は、ここ、noteで妊娠漫画を描いて投稿しはじめました。(漫画を描くのは人生初)

その後、一億総クリエイター時代と書かれ大量生産されたTシャツ(架空)を制服のように纏い、多くの創作者たちが辿ったであろう「承認欲求・嫉妬・自己嫌悪・執着・落ち込み・クソリプ・苛立ち・後悔etc...」の大海原を経験。

一億総クリエイター時代Tシャツ(架空)を着る前は、ただ、絵を描いて楽しかった。友達と見せ合って喜んでた。それがいつの間にか「絵は描いたならSNSに上げないと、描くからにはさらに絵が上手くならないと・フォロワーが多くないと・漫画が上手くないと・RTされないと・一芸に秀でてないとetc...」

絵の初心者に戻る今年8月頃まで、私の頭の中は「絵でも漫画でも、とにかくRTされる価値ある作品が描けるようにならなければいけない」という勝手な思い込みに、無意識的に支配されてました。
そうなんです、無意識的に、っていうのがミソです。
「絵を描く=見ず知らずの誰かが『これめっちゃいいやん!』って思う境地にまで達したものを提供する必要がある」くらいまで、勝手に勘違い&思い込んでた節が少なからずあります。

誰が言った?そんなこと。
バズらなければ価値がない・フォロワー少なかったら世間から認められてない・作品はもっと誰かの心に響くように描かないと・誰に指示されてそれを目指してる?

なんで目指した?そういう空気だったから?

自分も、できるかと、思ったから?



…なんだか、長い夢を見ていたようです。

私は、一億総クリエイター時代Tシャツ(架空)をビリッビリに破り
部屋着に着替えて、自室で自分を喜ばせる絵の勉強を始めました。

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一億総クリエイター時代Tシャツ(架空)を脱いで、今は絵がちょっと上手くなっただけでも、自分を褒められるようになりました。
なんなら綺麗な線が一本引けただけでも気持ちいいです。

誤解なきよう書いておきますが、SNSは多分今後も続けます。というか、もう今の時代無くてはならない第二の居場所です。そして、描いた作品をアップするし、アップしたら「誰か好きって言ってくれたらいいなぁ」と思うでしょう。好きな人と仕事が出来たらいいなぁと思うでしょうし、誰かを羨ましく思うこともあるでしょう。

でも、今の私は部屋着です。もう一億総クリエイターTシャツ(架空)は着てません。
Tシャツを脱いで、もう一つ思い出しました。元来、私は目立つのがそんなに好きではないのです。(どーん)
インフルエンサーになって目立ちたい!!!!!フォロワーめちゃくちゃ欲しい!!!!!売れっこになりたい!!!!!自分が!!!!目立ちたい!!!!!

…みたいなのが、、本当に申し訳ないんですけど、ないんですよ。いや、負け惜しみとかじゃ無くて、本当に。そういうタイプの人間じゃないんです。
…って事をやっと思い出せて、ホッとしています。

私は裏方として誰かと協力しながら、わちゃわちゃやるのが好きなんですよね。だから、これからはそれができるように、自分の絵と動画スキルを磨いていきます。
「日々ひみつにお願いしたら、ほっぺぷにっとしたキャラが動くGIFをつくってくれそうだぞ(もちろん有償)」と認識してもらえるよう、SNSを使って発信していきたいと思っています。よその子(他の方が創作したキャラ)をほっぺぷにぷににするのも楽しいですよね。フフフ。


長くなりましたがこの辺で、来年の抱負はまた後日。

修行は続く…



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