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シングルファザーのキャリアの悩みは全働くママが持つ悩みと同じ

私はフルタイムの金融機関で働いていて、ふとしたきっかけでシングルファザーになりました。
娘はまだ2歳。熱も出せば機嫌もわるくなります。

私は仕事と子育てを天秤にかけたら、迷いなく子育てを取ります。そのため仕事をある程度犠牲にしています。

今どきのまともな会社は、大変ありがたいことに私みたいな事情を抱えた社員に対して一定の配慮があります。
ただし、仕事がなくなるわけではないので、どこかに皺寄せがきます。それは同僚だったり上司だったりするのですが、いずれにせよキャリアに望ましいものにはなりません。

結局のところ、キャリアにブレーキをかけなければなりません。私はどちらかといえば順調に出世してきたほうで、人に抜かれる経験はあまりありませんでした。仕事優先というほど仕事熱心でもなかったですが、仕事を断ることはほとんどありませんでした。
それが今はできません。定時になれば仕事を残していても帰らなければならないし、早退も増えました。

割り切っているつもりですが、キャリアにブレーキをかけることに躊躇がないとは言えません。たまに虚しくなりますし、言いようのない不安に襲われます。

こんな状態で精神的に不安定になり、キャリアウーマンのカウンセラーに相談したことがあります。
カウンセラーに言われたのは、働くママと同じ悩みですね、の一言。
考えてみれば当たり前なのですが、女性はこうやってキャリアと子育てに悩んでいるのか、身をもって理解できた気がします。そしてこれまでの自分の理解の浅さが恥ずかしくなりました。

日本は男女格差が激しいとされている国です。もちろん制度上の差別はありません。少なくとも私のいる界隈では、女性だからといって給料が安くなることもなければ出世に違いがあるわけでもない。それでも女性は様々な葛藤を抱えて、当たり前のようにキャリアと子育てのどちらかを犠牲にして生きている。それが一体どういうことなのか、恥ずかしながらシングルファザーになって本当の意味で理解したように思います。

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