英雄の生まれにくい時代に『トップガン マーヴェリック』レビュー
【概要】
2022年5月27日公開。前作『トップガン』から36年越しの続編。
監督 ジョセフ・コシンスキー
脚本 アーレン・クルーガー/エリック・ウォーレン・シンガー/クリストファー・マッカリー
製作 ジェリー・ブラッカイマー/トム・クルーズ/クリストファー・マッカリー/デヴィッド・エリソン
【あらすじ】
【見る前の気持ち】
前作を見て、めちゃくちゃ面白かったので是非見たいと思っていた映画。
大雨で畑に出られないので、見てきました。
<注意>
ネタバレが無いように気を付けますが、注意してください。
あくまでも個人の感想です。
【登場人物】
マーヴェリック(トム・クルーズ/森川智之)
主人公の海軍大佐。現在はテストパイロット。出世はしていないが勲章はたくさんもらっている。緊急ミッションのために若きパイロットたちの教官になる。
ルースター(マイルズ・テラー/宮野真守)
「グース」の息子。トップガンを卒業したパイロット。マーヴェリックとは因縁あり。
ハングマン(グレン・パウエル/中村悠一)
優秀なパイロットでルースターのライバル。ちょっと嫌なやつ。
フェニックス(モニカ・バルバロ/内田真礼)
ボブ(ルイス・プルマン/武内駿輔)
複座機でコンビを組む2人。ナターシャは紅一点。ボブは眼鏡。
アイスマン(ヴァル・キルマー/東地宏樹)
海軍大将。前作でマーヴェリックのライバルだった。強い絆がある。
ペニー・ベンジャミン(ジェニファー・コネリー/本田貴子)
海軍基地の近くでバーをやっているシングルマザー。超かわいい娘がある。
グース(アンソニー・エドワーズ/平田広明)
キャロル・ブラッドショウ(メグ・ライアン/斎藤恵理)
マーヴェリックの相棒だったパイロットとその妻。前作の映像が使われている。
【よかった点】
① 前作ファンにぶっ刺さりまくるオープニング
オープニングから「デンジャーゾーン」に「トップガンアンセム」。カワサキのバイクで疾走するトム・クルーズ。もう、泣いちゃう。
② マーヴェリックとアイスマンの強い絆
もう、ここは本編を見てくれ。泣いちゃう。
③ ガチムチビーチアメフト
今作もサービスシーンがあります!いや、すごいよ…。
【悪かった点】
① ハングマンのキャラクター描写
前作におけるアイスマンの立ち位置…なんだが、かなり感じが悪い。もうちょっと掘り下げてくれないとルースターとの関係がつかみにくい。
ただ、最後の爆炎から登場するシーンが痺れるほど格好良かったので許す。
② ペニーって誰?
前作のヒロインだったチャーリーが無かったことになって、新ヒロインとして登場したけど…元々の関係性がよく分からない。そもそもこのロマンス要素もいらないと思う。戦争映画での恋人というのは「生きて帰るために動機付け」になることが多いと思うが、今作でマーヴェリックは教え子たち(特にルースター)の生きて帰すために自分の命を使う気満々なので、意味が無いように見えてしまう。
ただ、娘が凄くかわいいのと、マーヴェリックが窓から帰るシーンが笑えたので許す。
【まとめ】
前作が好きな人にはめちゃくちゃぶっ刺さる映画。
現代の戦争がどんどん無人兵器がメインになっていく流れの中で、今後滅んでいくであろうパイロットたちの最後の輝きを描いた作品になるかもしれない。そういう意味では少し寂しくなった。なんだかんだ戦争映画が無人戦闘機とドローンとかばっかりになったら面白くないよ。
※現実において戦死者が減るのであれば歓迎すべきことだと思っています
さて、前作を知らない人にとってはどうか。前作とつながる部分も一応の説明はされているし、不足はないのではないかな。ちゃんとおもしろいはず。
でも、前作を見てからの方が絶っっっ対に楽しめるのは間違いない。
前作の冒頭動画(公式)のリンクを貼っておきますので、よろしければ。
評価 ☆4(ちゃんと面白い)
【改善案】
もうちょっと教え子たちの掘り下げに時間をとってもいいんじゃないでしょうか。成長していくシーンもあまり描かれなかったし、少し残念。
マーヴェリックを撃墜判定とるシーンとか、目標タイムをどうやって切るかをパイロット同士で話し合って達成するとか。マーヴェリックにも育てる喜びを感じるシーンがあっても良かったと思う。
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