黒歴史ってこう言うことだと思う

すっかり、忘れていた。


こんなポストをして、今更なんだけども。



高校卒業前後の数週間だけ、お付き合い(?)した人がいたのを、ふと思い出した。


だって、あれはわたしにとってあまりにも、黒歴史なのだ。忘れても仕方ないじゃないか。



高校生になっても、わたしは誰ともお付き合いしたことはなくて。
告白したことも、されたこともなかった。

誰かを好きになったことも、なかった。そんな暇もなかったし。

モテる見た目をしていた自覚もないし、どちらかというと静かで、勉強ばかりしてるし。
メガネもかけていたし、運動は全くダメだし、どちらかというと陰キャだったように思う。



高校3年の3月あたまごろだったか。

高校卒業まであとわずかというある日、なんだかクラスがざわついているのを感じていた。


受験とはまた違う、変な空気。

クラスにいるはずのない、とある部活の男子たちが固まって話している。

こっちをチラチラ見て。




よくわからなかったわたしに、仲のいい友人が、こっそり教えてくれた。


Aくん、ひーのこと、好きらしいよ


もう、青天の霹靂ってこれのこと(笑)
わたしは絶対に東京に行くし、彼氏を作る気はない。

もちろん誰かに好きになってもらえたのは初めてで、うれしい。
恋愛に憧れはないわけじゃないけれど、でもそもそも彼は、好みではない。

いわゆる、田舎の男の子で、見た目は洗練されたイメージからはかけ離れていて好きになる要素もない。
(わたしも人のこと言えないけど)

優しい人だったとは思うけど、それすらよくわからない。そんな相手。


そして、彼は地元で進学すると聞いていたし、就職も地元にしたいのだと強い意志があると聞いていたし。

永久に地元から離れたいわたしからすると、恋愛対象には絶対になり得ない存在だった。

でも、クラスのみんなから愛されてるいじられキャラで。
みんなが彼の恋を応援していて、断ったらどうなるかは安易に想像できた。
きっと、いつまでも言われるんだ、ってわかってた。


卒業まで気まずい思いをするぐらいなら、好きじゃなくても、付き合ってみればいいか。
好きっていってくれてるし。と言い訳をして。

そもそもクラス中に知られていることが、かなり辛くて。告白は断れなかった。



告白は本当に卒業間際のことで、地元では何度か一緒に歩いて帰ったぐらい。
手は繋いだかなーたぶん。(記憶にない)


その後、わたしが無事東京に進学して。
地元に残った彼がGWに遊びに来て、うちに泊まったけど、何もなく。
(今思うと、そんな気持ちなのに泊めるとかどうかしてるし、手を出さなかった彼に感謝しかない)

彼が、持ってきたプレゼントのアクセサリーは、まったく好みじゃなくて。

その上、就職を地元でしてほしい。
そうじゃなきゃ困るなんて言われたもんだから、かなりドン引きして。(付き合ってすぐそんなこと言う?)

無理だ、今回は普通にさよならして、そのうち別れを告げよう。そう思ってたんだけど。


帰りがけに、触れるだけのキスをされた。
(偉いよね、今思うと。18歳男子がそこまで我慢してたんだもん。)


そのまま、玄関の扉が閉まったのだけど。
わたしは、トイレに駆け込んだ。

猛烈な吐き気が何時間も消えなくて、泣きながら吐いた。


昔、本当に小さい頃男の子にキスをされたことがあって、ファーストキスではなかったのだけど。

とにかく、違和感と気持ち悪さがすごかった。
たった一瞬触れただけだったのに。
それなのに、胃が空っぽになっても、胃液まで吐いていた。


彼にはすぐにメールで別れを告げた。
彼から何度も着信があったけど、出られなかった。

親友に泣きながら電話して、慰めてもらった記憶はなんとなくあるけど、本当に嫌な思い出になっていて、記憶から消したかった。

たった2ヶ月ほどのこと。甘酸っぱくもなんともない、18歳のわたしの失敗談。



好きになってくれた彼には、申し訳ない気持ちはある。でも、外堀を埋めるようなやり方されたし、お互い様かな。そう思いたいだけかも。ごめん。


わたしが地元に帰りたくないのもあって、成人式の同窓会以来一切会ってない。
その時も顔を合わせたくなくて、一切会話はしてない。

何してるかも知らないけど、幸せに暮らしてるといいなぁ。

スキンシップでさえ、好きな相手じゃないと本当に無理なんだ、と実感した経験だった。

相当吐いたのもあって、実はあれはちょっとしたトラウマになってる。
忘れたい、過去。



だからレスだから婚外とか、複数人同時進行とか、ほんと考えられないのよ。

相手に好かれていても、本当に好きな人じゃないと、なんにも無理なんだって思ったきっかけの話。
当たり前のことかもしれないけども(笑)



ちゃんとスキンシップやセックスできる相手なら、きっと、いや間違い無く、わたしは好きになっちゃうから。

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