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まめやど

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#まめやど

「まめやど」とは

日田のものづくりの特徴は、生活用品が全て揃うこと。小鹿田焼の食器やクラト職人による木のコップや竹の箸。ソファなど家具の産地でもあり地域資源を活用した杉や桧の建築材も多く生産されています。同時に大工や板金、左官職人も沢山います。そんな日田のものづくりが一堂に集められた家が、この「まめやど」です。 歴史的建造物が並ぶ豆田町にあり、日田のものづくりを伝える「ライフデザインショップ エリアス」のショールームでもあるこのまめやどは、日田の地域文化や歴史も同時に伝えています。

畳座椅子

畳がめくれているかと間違われるこの座椅子に座って足を延ばすととシェーズロングに座った感覚に近いものがあります。畳半畳の90cm角サイズなので今ある畳を入れ替えることも可能です。本物のイ草を使い側面には日田杉を使用しています。企画:hi-count   製作:ヤハタ木工。IFFT2018出展商品 W900×D900×H350 価格:42.000円+税 主材:イ草・日田杉 企画:hi-count 製作:ヤハタ木工 有限会社 development story家という箱の中に家

歴史を伝える「ふすま」

破れたら新しい襖が身を貼る。昭和初期から繰り返されたその作業は、現在にその時代の背景を伝えてくれます。襖紙の奥になるにつれて、時代が古くなりますが、まず印刷の色数が減っていきます。奥の方はスタンプのように柄が押されているように見受けられます。紙も白から茶色になっていきます。紙を漂白する技術は、まだ一般庶民の生活には、高価だったのかもしれません。そして最後の下地になっていたのが「福岡日日新聞 昭和5年」の新聞でした。古い家を大切に修復管理している豆田の町だからこそ残っていた時代

日田の「食」

清らかな水が豊富であり、山々に囲まれた日田市は、農作物も多く作られています。冬は、椎茸。春は、梅。夏は、西瓜。秋は、梨。それ以外にも美味しい自然の恵みが味わえます。もちろん食するための箸やお皿も「made in 日田」で揃います。

日田祇園

豆田下町にも山鉾があります。市内には、豆田地区(港町・下町・中城町・上町)4基、隈・竹田地区(大和町・川原町・若宮町・三隈町)4基と、八坂神社の平成山鉾の合計9基が存在します。各町内の方々が山鉾の修繕や飾りつけを行い大切に保管し守っています。中でも波を模した白く塗られた竹と花飾りは催事後に町内の方々に配布され無病息災などの願いを込めて軒先に飾っています。 日田祇園とは約300年の伝統を誇る日田の夏の伝統行事「日田祇園祭」。疫病や風水害を払い安泰を祈念するこの祭りでは、絢爛豪

東棟2階(まめやど)

まめやどで一番開放的な場所がこの部屋。天井が高く開放的です。北側にある3つの小窓の向こうには、薫長酒蔵の瓦屋根が覗きます。まるで3枚のパネル画の様です。家の中にいながら豆田の風情を味わうことができます。この部屋では読書がお勧めです。 改装時の紹介はまた後日。。

西棟2階(まめやど)

この部屋が一番のお気に入りの場所であり危険な場所。その理由は、大きな曲松の梁。クレーンなどがない?明治時代に持ち上げ、こんなに曲がった木を組み上げている技術に感動します。天井板も一枚一枚が幅広く、手引きした痕跡が残っています。しかし、低い。改装中に移動する度、立ち上がる度、頭をぶつけ星が飛びました。ご来場される方は、十分に注意してください。この部屋には、ソファ産地である日田の家具が置かれています。ソファで寛ぎながら、テレビモニター、ブルーレイディスク、レコードプレーヤー、ブル

浴室(まめやど)

小さな浴槽を取外し脚が伸ばせる浴槽に入れ替えました。その分洗い場や脱衣場がスペース的に影響を受けましたが、ゆっくりくつろげる浴槽を優先しました。この浴室の壁は、日田のヒノキ(伊藤製材所)を使用しています。下壁には、日田市中心部を囲む山々のラインです。なぜ山のラインを描いているかというと、日田の「鷹伝説」に出てくる話を再現しています。鷹伝説とは、かつて湖だったこの場所に鷹が舞い降りると、水が溢れだし現れた土地がこの日田になったという伝説です。ちなみにその時に現れた小高い3つの山

トイレ&脱衣場(まめやど)

改装前からトイレと脱衣場があった場所ですが、若干場所を移動して浴室を広げたので少し狭くなっています。しかし壁が鏡張りなので少しは広く見える?はずです。メーカーに余っていた?ので利用させて頂きましたが、壁ごと洗面鏡になるので一石二鳥。 改装時の紹介はまた後日。。

1階西棟4畳半(まめやど)

ここには、小さな掘りごたつがあった場所です。斜め天井ながら増築した部屋で斜め天井ながら上に広い空間です。狭いですが押入れがあるので本やストーブ、掃除道具などを収納しています。杉玉ペンダントライトの木漏れ日シルエットが壁に映る夜の雰囲気も素敵です。 改装時の紹介はまた後日。。

1階居間(まめやど)

西棟一階に位置する畳部屋。もともとは6畳と4畳に仕切られていた部屋を一つにまとめました。明治時代の蔵だった建物を昭和に入って改築されているので天井が低いです。伸長180cmの方は頭があたるくらいです。ここには、日東木工制作の迫力ある4mのゼブラウッド一枚板が鎮座しています。ここで家族や仲間と一緒に食事をしながら楽しめるスペースです。ピアノも設置しているので貸切りご希望の方は、自由にお使いいただけます。 改装時の紹介はまた後日。。

土間(まめやど)

玄関を開けるとそこは、オープンキッチン。もともと土間だったようで、かまどを支えていたブロックの痕跡などがありました。玄関を開けてまず目に飛び込むキッチン正面の窓外には、黒竹を植えました。外のスペースは狭いので枝や葉が広がらない竹を選びました。開放感のあるキッチンで料理が楽しめます。 改装時の紹介はまた後日。。

井戸(まめやど)

本来は、この井戸がある場所は、長テーブルを設置して土間キッチンを想定していましたが、その構想の行く手を阻んだのが地下5m直径1m30cmの大きな手掘り井戸。しかし水も出るし井戸の中は、年中17℃前後。夏は涼しく冬は暖かく感じます。空調に利用しつつ植木に水も上げられます。うまく付き合うとメリットが多いことに気が付き、井戸と共に暮らす生活も良いものです。そもそも新たに掘ることも出来ないで貴重な財産を発見したことを喜びます。井戸は、湿気を放出してあげる必要があります。日田杉の蓋の中

自然エネルギー

日田市は、水力やバイオマスなど環境負荷の少ない自然エネルギーによる発電が行われています。近年自然エネルギーについて騒がれていますが、日田では、当然のように古くから行われていることです。昔の製材所は、川の水力を原動力にして木を切り、その後水力による発電で工場の電気を賄っていたそうです。このように自然の力を利用する発想があったからこそ川沿いに製材所が多い理由の一つだそうです。ちなみに江戸時代から続く小鹿田焼の唐臼も川の水を使っているので自然エネルギーですね。