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歴史を伝える「ふすま」

破れたら新しい襖が身を貼る。昭和初期から繰り返されたその作業は、現在にその時代の背景を伝えてくれます。襖紙の奥になるにつれて、時代が古くなりますが、まず印刷の色数が減っていきます。奥の方はスタンプのように柄が押されているように見受けられます。紙も白から茶色になっていきます。紙を漂白する技術は、まだ一般庶民の生活には、高価だったのかもしれません。そして最後の下地になっていたのが「福岡日日新聞 昭和5年」の新聞でした。古い家を大切に修復管理している豆田の町だからこそ残っていた時代を伝える「ふすま」でした。

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