いまさらだが、ロシアのウクライナ侵攻問題について①(よく知らない人のため)
ロシアのウクライナ侵攻が始まって早いもので、二か月以上が経過した。
始まったのが2月24日ということだから、当初3月中には終わると思ってみていた俺としては、まさかの状況に驚くばかりである。
さて、もう今になっては、ドンバス地区の話とかもニュースでガンガン流れるようになったので、どういう問題が二国間にあったのか知る人も多くなった思うが、開戦当初は、「まーたロシアがなんかやってるよおそロシアおそロシア」という意見ばかりであった。
そんなこの侵攻が始まったばかりのころ、俺が最近出入りしてるツイッターのスぺースでは、百合沙門というロシアにやたら詳しい素人がいて多くを語っていたので、かなり早い段階から何が両国にあったのか把握していた。
かなりわかりやすいものであるので、いまさらながら彼の言葉を借りて両国間に何があるのかを整理していこうと思う。
百合沙門氏はかなりロシアよりの人間なので今から書くことは、ロシア側から見た今回の侵攻の事情である。もっともウクライナ寄りの情報などというものは日本のマスメディアでほぼ飽和しているといっていいので、そんなものをわざわざ取り上げる必要はないだろう。だから今から書くことはロシアの都合である。
なぜロシアはウクライナを侵攻したのか?
結局はこの問題に尽きる。
現在の国際情勢でロシアがウクライナ侵攻を行えば、現在のように特に西側諸国からロシアが孤立することは明らかで、様々な経済制裁を受け、じり貧に陥っていくことはプーチンにだって明らかであろう。
なのに、なぜこのような愚行、蛮行に出たのだろうか。
ということでまずは開戦前のプーチンの言葉を見る必要がある。
この演説では冒頭十分で西側諸国の戦後政策の不当さを訴えている。あいまいな根拠、あいまいならまだしも捏造による証拠で、西側の価値観を押し付けるために、イラク、シリア、リビアを侵攻したと述べている。(個人的にはその通りだと思う、そもそも湾岸戦争だって、米国でそのきっかけとなった少女の証言は捏造だったのだ。)
そして今この押し付けはロシアに向こうとしている、それこそがウクライナのNATO加盟である。(NATOは北大西洋条約機構のことで簡単に言えばアメリカを中心とするドイツ、フランス、ドイツとの軍事同盟である、旧ソ連との対立軸であって、ソ連崩壊後その役割は失われているといっていい)
ということでまずプーチンが主張しているのは
① ウクライナのNATO加入の阻止
である。動画の中ではNATOの不拡大と言っているが、つまりはウクライナにNATOの入るなと言っているのである。
一丁目一番地はこれである。
プーチンは、西側諸国がロシア脅威論を盾にロシアの完全なる崩壊をもくろんでいると考えている。つまり、いずれはイラクのような状態にロシアも西側によって強いられると考えているのだろう。
② ドンバス地方の非軍事化、非ナチ化
次に述べたのがドネツク、ルガンスク共和国(この二国が属している地域をドンバス地方という)におけるウクライナ軍による非人道的な暴力行為、殺戮行為の阻止である。
2022年2月22日にプーチンは、ウクライナ国内の自治国であるドネツク、ルガンスクの独立を一方的に承認した。なぜこれを行ったかといえば、この地域では親ロシア派、ロシア系住民が多く、2014年のロシアによるクリミア侵攻以降、ウクライナ軍と同地域では軍事衝突が続いており、プーチンの主張によれば、ウクライナ軍によって多くのドンバス地域の住民が殺戮され、あるいは生命の脅威を与えられているのだという。
さらには、この地域に脅威を与えているウクライナ軍というのはネオナチ勢力であり、あるいは極右集団のアゾフ大隊というならず者たちであるらしい。
多くのドンバス地区の人間がロシアに助けを求めている状態であり、プーチンとしてはこれを見過ごすことはできないというのが今回の軍事侵攻の理由の一つなのだ。
③ 現政権の非ナチ化
上記に絡んで、プーチンの主張では現ウクライナ政権にネオナチ勢力が深く入り込んでしまっていると語っている。
これはロシアウクライナがともにソ連であったときに、共にナチスと戦ったころからは考えられないことだと語っている。つまりは、ウクライナ国民は騙されているということだ。本来敵であるはずのネオナチが政権中枢に入り込んでいる現状況が正しいはずはない。
という以上の三つのことが、先ほどの動画で語っていたプーチンの主張であるとおもう。もちろんかなり省いて伝えているので、正確ではないので、ぜひ2倍速でいいので動画を全部見てほしいと思う。
さて長くなってきたのでいったん話を次回にまわす。今のところまるで俺がロシア擁護しているようだが、ただプーチンの主張をまとめただけで、そんなつもりはないし、たとえプーチンの主張がすべて真実でも今回のウクライナ侵攻に正当性などないという立場である。勘違いして俺を叩かないでほしい、いや叩いたっていいけど、意見がある方はぜひコメントなどをしていただきたいと思う。
ということで次回は②ドンバス地区の非ナチ化・非軍事化についてもっと掘り下げてみていこうと思う。
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